同窓会では残念ながら先生方は
いらっしゃいませんでした。
4人の先生がお亡くなりになっていました。
そのうちの一人、
1年生の担任のT先生
入学した最初に言われました。
『みんな大学入試で”一浪ぐらいしょうがない”と思ってませんか?
でも一浪したら、就職した同期より1年早く定年が来ますよ。
その一年の給与は、結構な額ですよ』
と言われました。
なぜか、高校一年生の自分は
この言葉に強く感化されました
“絶対に浪人せずに医学部に入る”と
目標設定をしたのです。
今思えば、この言葉でそこまで
決意してしまうとは、
相当変わっていたのか?
純真であったか?
です。
その後は、目標実現のため
クラブ活動は高校2年夏までとし
そこからは、100%受験勉強です。
勉強以外に女性に関心を持つことも
遊ぶことも殆どしませんでした。
それどころか
受験に関係ない科目の授業中に、
他の科目の受験勉強をしていました。
当時は、このような作業を
“内職”といっていました。
当時は共通一次で5教科7科目を
勉強する必要がありました。
しかも公立高校では、
受験に向けた対策などはありません。
私立高校のように、
高校2年でカリキュラムを終えているようなこともありません。
そのため、
どうしても時間が足りなかったのです。
そこで考えたのが、
世界史の授業時間を日本史の勉強時間にすることです。
中途半端では効果がありませんので、
世界史の授業中でも、
日本史の教科書しか出しませんでした。
目の前に先生が立とうが、顔をあげませんでした。
何か言われれば、怒鳴り返すつもりでした。
その気迫が通じたのか、
一度も注意されることはありませんでした。
お蔭で?
共通一次でも万遍なく得点を重ねることができ、
今に至っています。
T先生の一言でそこまで没頭できた自分に感動するとともに
結局、自分で医療法人グループを立ち上げ
定年がなくなったことが不思議ではありますが・・