五感で“快”を感じました・・足立美術館&京都とらや一条店

2013-12-06

出雲大社の近くには、どうしても訪れたかった足立美術館があります。足立美術館は、島根県安来市にある、近代日本画を中心とした島根県の登録博物館です。この美術館を作った、地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう)さんは裸一貫から事業を起こし、一代で大コレクションをつくりあげました。その絵画収集にかける情熱は並外れたものであったらしく、数々の逸話が残されています。

所蔵品には130点におよぶ横山大観のほかにも、竹内栖鳳、橋本関雪、川合玉堂、上村松園ら近代日本画壇の巨匠たちの作品のほか、北大路魯山人、河井寛次郎の陶芸、林義雄、鈴木寿雄らの童画などを収蔵しています。正直、これだけの横山大観の作品を見たことは初めてでしたし、改めて大観の作品の素晴らしさ堪能しました。実は、訪れる数か月前に、個人的に横山大観の絵を初めて購入しました。サイズにしてはとんでもない値段でしたが、購入しておいてよかったと思いました。

足立美術館のもう一つの特色は、その広大な日本庭園です。庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ、面積5万坪に及びます。専属の庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っていて「庭園もまた一幅の絵画である」という全康の言葉通り、絵画のように美しい庭園は国内はもとより海外でも評価が高いようです。米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキングでは、初回の2003年から2012年まで、10年連続で庭園日本一に選出されています。京都の歴史ある庭園を抑えての受賞ですから凄いものです。所蔵品に圧倒されつつ、庭園に感動しているとあっという間に3時間近くの時間が流れていきました。皆さんも訪れるなら最低でも2時間はかけていただきたいものです。

実は、今回の旅行で出雲を訪ねる前に、京都の“とらや一条店”も訪れました。この店は、和菓子を味わえるだけでなく、京都の文化や建築に関する書籍を600冊以上揃える文化的なサロンです。黒を基調としたモダンな店内からは、広々とした中庭が眺められ開放的な空間です。さらに、ギャラリーでは若手の絵画の展覧会が開かれていました。まさに、足立美術館と同様に、五感で“快”を感じることができる空間でした。


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今回訪れた“足立美術館”と”とらや一条店“はスケールに違いはありますが、医療介護以外での自分の進む道がイメージできたような気がします。

 

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