篠田桃紅さんへの関心が高じて、2005年に汐留にオープンした、ヒルトン系の高級ホテル、コンラッド東京にも宿泊しました。
そのロビーへは、汐留ビルディング1階入口から直通エレベーターで28階まで上がります。
すると天井の高い、大きな空間が開けていて、その空間を圧倒するように篠田桃紅先生による巨大な壁画が納まっています。
ひとり感激して、近くで眺めたり、遠くから眺めたりしていました。
宿泊客もあまり絵に関心を向けているようにも見えませでしたが、この壁画に関心が持てる自分がとても嬉しくなりました。
ホテルの方の許可の元、しっかり作品を写真に撮らせてもらいました。
ちなみに、この壁画が制作されたのは、篠田先生が92歳の年でした。
壁画が納まった日、コンラッドの支配人が篠田先生に「これでこのホテルにハートが入りました」と申し上げたのだそうです。
92歳でこれだけの大作を創作できるとは驚きでした。
コンラッドのロビーも、空間全体が篠田桃紅さんの壁画と調和して、総合的にひとつの作品のようになっています。
建築と作品の、とても贅沢な競演です。
ぜひ一度ごらんください。