還暦を迎えた著者・佐藤優が、自身の経験と思索をもとに「定年後こそ人生の黄金期である」と説く一冊です。日本は医療・治安・インフラが整い、学び直しや発信の環境も充実した、世界でも稀有な国。肩書きや「かくあるべし」という執着を捨て、良心を基準に生き直すことで、人は何歳からでも成長できると語ります。投資や人間関係は守りを重視し、健康・家族・学びに時間を使う。孤独を恐れず、与える姿勢で生きる——。定年後を不安ではなく希望として捉え直す、静かで力強い人生論です。
- 人間には、六〇歳を超えても成長する機会が、まだまだたくさん残されている。
- Xの拡散力は、ソ連の「車座討論会」の比ではない。ちょっとしたポストが数百万人に読まれ、一夜にしてフォロワーが数百人増えることもある。
- 日本には「自分が本当に幸せだ」と感じることのできる条件が、すべて揃っている。特に定年後の人たちには
- 仏教では「執着」こそがすべての苦しみの根源とされる。定年後の人たちは、「かくあるべし」という思念から離れ、身軽になるべきだろう。
- 過去の自分や、「かくあるべし」という理想像にこだわってはいけない。
- 日本社会の利便性を再認識して、定年後の生活を豊かにすべきだと思う。まさに「定年後の日本人は世界一の楽園」に住んでいるのだ。
- まず定年になったら、自分の「したいこと」「やるべきこと」をそれぞれ五つずつ、リストアップしてみる。そこで重複しているものが、いまのあなたにとって最も優先順位の高い項目だ。
- 生きる意味は、あらかじめ存在しない、生きるなかから作られる
- 世の中に意のままにならないことがあると自覚している人は孤独にならない
- やったことは、たとえ失敗しても、二〇年後には笑い話にできる。しかし、やらなかったことは、二〇年後には後悔するだけだ
- 現在の若者は、余暇は月額一〇〇〇円くらいの動画配信サービスを観て過ごし、スイーツはコンビニで買って済ませ、外食もしない。こうした「生活保守主義」を、定年後の人たちは見習うべきだろう。
- これから定年後の人たちにとって重要になってくるのが、ネット環境への対応力だ。 ネットを使いこなせると、コミュニケーションの幅が一気に広がる。それによって、人間関係も円滑になる。
- 「積極的消極主義」とでも呼ぶべきフロンティア精神が必要なのだ。それが、「ナマケモノ戦略」かもしれない
- 読書の習慣がある人とない人では、人生の充実度に差が生じる。そこには二つの理由がある。 第一に、読書が情報を得るために最も安価で確実な手段であるということ。第二は、読書によって、多くの人生を経験することができること。他人の成功だけでなく、失敗から学ぶこともできる。
- 新しい知識を身に付けるのは難しくとも、過去に学んだあと眠っている記憶を呼び覚ますことは比較的に容易だ。そのためには、高校の教科書や参考書を再読し、時間を見つけてはチェックすることも重要だ。
- 定年後は、それまでに広げた人脈の「選択と集中」がテーマになる。
- 仕事が楽しみなら人生は楽園だ。仕事が義務ならば人生は地獄だ
- 「四〇歳から前は勝つように、四〇歳からは負けぬように」──これは戦国時代の 甲斐 の武将・武田信玄 の言葉だ。 定年後の仕事は、冒険せず、そして常に力をセーブしながら行うべきだろう。
- 日本人は義理堅いというが、私の経験では、必ずしもそうとは言えない。いざというときに「義理を欠き」「人情を欠き」、さらに平気で「恥をかく」という「サンカク人間」がたくさんいる。
- 友人は、自分が不遇な状態に陥ったとき、命の危険を覚えるようなことがあっても守ってくれる人のことだ。これが一〇人を超えることはない。
- 「孤独は人を賢者にする」という言葉がある。
- 定年後も良好な夫婦関係を保つためには、家庭から離れた自分だけの時間と空間を確保することがポイントとなる。いわば「隠れ家」を作るのだ。
- 無理して夫婦がずっと一緒にいるよりも、お互いが自分の時間と空間を確保することこそが、定年後の夫婦関係を良好なものとするだろう。
- 自分の老後に介護が必要になったとき、子どもには頼らず、自力で生きていく方法を考えるべきだ。
- 介護はアウトソーシングする時代に
- これからの時代、「介護は専門家に、愛情は家族で」が基本になる。病気になったら医者に診せるのと同じように、介護が必要となったら、しかるべき専門のプロにお願いするのだ。
- 昨今の経済状況では、子どもたちの教育費に重心を置いて生活費を使うと、大本の家計が 破綻 する可能性が高いという事実だ。
- 他人と比較してものを考えるのは致命的な習慣である


認知症専門医として毎月1,000人の患者さんを外来診療する長谷川嘉哉。長年の経験と知識、最新の研究結果を元にした「認知症予防」のレポートPDFを無料で差し上げています。