2022年に出版された『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』 の続版です。前作以降に世界を襲ったインフレと円安に対応してくれています。文中の『「世の中は、死にものぐるいで努力をしている人材を見落とすほど甘くはない」 という意味で「世の中は甘くない」と痛感しました。』には納得です。
- 豊かで快適な 60 代を迎えるためには、どうすればよいのか。それには、次の「3本の矢」が肝心です。 一の矢は、「イヤじゃない仕事」に就くことです。 二の矢は、「副業」をすることです。 三の矢は、「株式投資による運用」をすることです。
- 20世紀には、「いい大学」「いい企業」「多額の退職金と分厚い年金」がロールモデルでしたが、これらは見事に崩れ去っています。
- 前著発刊時と今とで大きく異なっているのが、2022年に顕著になったインフレと円安です。
- 60 代は「第二」ではなく「第一の青春」 なぜなら 10 代や 20 代の若い頃よりも、お金と時間に余裕があって、人生経験も積んでいるので、縦横無尽に楽しめるから
- 「まとまったお金ができたら、今の仕事なんかとっとと辞めて、遊んで暮らしてやる」なんてことを考えている人は、根本から人生設計を見直したほうがいいです。 仕事のない人生なんて、最初は楽しくても、結局はヒマなだけで、ろくなことはありません
- ズバリ申し上げますと、 日本の政府・財務省・日銀にとって、インフレは「国策」
- 日本の政府(国と地方)の債務残高が1200兆円を超えていることは、ご存じの方も多いと思います。これをなんとかするには、強めのインフレ(または、ハイパーインフレ)を起こすか、「財産税」を課税するかしか、手立てはもうない
- 2024年の上半期をメドとして行われる「新紙幣発行」も、財産税課税のための準備です。 旧紙幣(福沢諭吉翁たち)をつかえなくすることによって、タンス預金をあぶり出す
- 大きな財産をお持ちの方は、成人した家族には「一人一軒」の居住用財産に住まわせるようにするというのもいいかもしれません
- 日銀はもう、未来永劫 にわたって金利を上げられない からです。金利を上げれば日銀は債務超過になり、ハイパー円安とハイパーインフレが始まってしまうからです。
- 国債の時価を決定づける要因は「金利(利率)」
- 日銀の貸借対照表から考えて、国債の時価がたったの1%下がるだけで実質的に債務超過に陥ってしまうのですから、国債の時価が 10%も下がったら、日銀の信頼は一気に失墜
- 財産税課税だと、富裕層の財産が何割か没収され、景気が悪化します。 ハイパーインフレだと、庶民か富裕層かを問わず、インフレ対策をしていなかった人は極貧に陥ります。
- インフレ対抗力がある資産というのは、具体的には「株式・金地金・不動産・外貨及び外貨建て資産」
- 経済が混乱する時には株価はそれに先んじて急落します。しかし、インフレ時代においては、その急落時に慌てて売る必要はありません。その後に、インフレに呼応して株価は大きく上昇するから
- 確かに金地金には利息はつきませんが、その分、金価格がインフレに連動しますので、利息がついたのと同じこと
- 住宅ローンは「必ず固定金利で!」 というのをお忘れなく。
- 本業をやっている間に、「一生やることができる副業」を見つけてしまおう
- はっきり申しまして、マネタイズされていないもの(=お金が絡んでいないもの)は、やり甲斐が少ないです。俗な言葉で言えば、 ちゃんと稼げることでないと、面白みも少ないし、責任感もないし、飽きやすい
- 「世の中は、死にものぐるいで努力をしている人材を見落とすほど甘くはない」 という意味で「世の中は甘くない」と痛感しました。
- 具体的には「本業の所得の3分の1の金額を副業で稼ごう」
- 「Prof・サカキ式投資法」は、安値で買った株を長期保有してインカムゲイン(配当)を得るとともに、株価が上がったら売却してキャピタルゲイン(売却益)を得るという二段構えの投資法
- 投資対象とする銘柄の数は、「少なくて3銘柄、多くても7銘柄まで。標準的には5銘柄程度」
- 60 代で8000万円、できれば2億円くらいの運用資金があるのがベスト