国家財政は昭和19年?

2015-04-22

2015年3月6日京王プラザ東京で一般社団法人〇の会(まるのかい)オープンフォーラムの講演をさせて戴きました。その際、参議院議員の藤巻健史さんとご一緒させていただきました。私の講演内容とは、全く違う分野の内容でしたのでとても勉強になりました。ご紹介します。

1) 3つの前置き
① 今日の話で皆さんが損をされても自己責任です。ただし、投資で損をされたら一緒に大泣きしましょう
② 今日の話は政治とは一切関係ありません。トレーダー・ディーラーとしての発言です。
③ 四分の三くらいは暗い話の方が多いです。残りの四分の一は困難を乗り越える方法と明るい将来の話です。

2)本題:国家の財政破綻について私は1997年から危機を感じていた。当時の日本は借金が396兆円あり、GDPは523兆円。現在の借金は1039兆円でGDPは483兆円。つまり、借金が3倍に増えて実力(GDP)が低下している状態である。

3)現在の国家予算について 直近の平成26年も41兆円の大赤字。日本の借金は1,039兆円あり、簡単に返せるような状態ではない。国家の資金繰り倒産を防ぐために、日銀が国債を引き受けた。しかし、日銀以外誰も国債を買わないので、永遠に長期国債購入を止められない。歴史から言えることは、『財政支出の膨大化を抑制することができず、また、肥大化した財政支出を賄うための調整能力を持たない政府、政府の財政赤字を紙幣の増刷で賄うことを拒否する独立性を持たない中央銀行の存在』のもとハイパーインフレは起こる。日本では、昭和2年と21年にハイパーインフレを収束のために、預金封鎖・新券発行を行っている。


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何しろ参議院議員の先生の話です。ぞっとするような内容でしたが、最後に、『破綻するのは財政のみ。日本は残る。円安になると日本経済は再生する。数年間だけ耐えましょう』と明るく締めくくってくれました。なお講演途中に、平成27年2月16日に天下のNHKが預金封鎖の報道を紹介しました。NHKがどんな意図をもって、そんなニュースを流したのか疑問です。現在進行していることが、前回紹介した“細雪”の時代背景に似通っているような気がするのは気のせいでしょうか?

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