意義ある休日診療所の診療?

平成27年5月24日日曜日、医師会の休日診療所で9時から18時まで仕事をしてきました。通常の自分のクリニックの診療に比べて少しストレスがあります。内輪の話ですが、当市の休日診療所には、エックス線の設備も、緊急採血の設備もありません。その上、処方できる薬も相当限られており、点滴などは全くできません。つまり通常、自分のクリニックで行っている診療に比べ、低いレベルの対応しかできないのです。

さらに診察に見える患者さんも不思議です。
ケース①:熱もなく食事も取れるが、何となく熱っぽいから診てほしい?休日診療所は、一応緊急のためであるのですが・・・
ケース②:1週間前から熱が続いているのですが・・・。仕事で忙しいからかと思って聞くと、仕事は休んでいたとのこと。休日診療所の受診で、平日の時間帯に受けられる医療を期待するのはよしたほうがいいと思うのですが?
ケース③:とにかく早く診てくれと急がれる患者さん。良く聞くと、遊びに行く途中とのこと。本当は、自宅で安静にした方良いのですが・・

熱はウイルスを殺すために必要があるから出ているのです。無理に熱は下げてはいけません。
下痢も体に害があるものを体の外に出すためなのです。無理に下痢を止めてはいけません。
咳や鼻水は、80%以上がウイルスが原因です。薬は対処療法でしかありません。


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つまり、緊急で受診しなければいけない病気などあまりないのです。
と思っていても、そんなことを休日診療所の患者さんには言えません。淡々と診察して、治療を行います。これらの患者さんが直接2次・3次救急の病院に行ってしまっては緊急患者さんに弊害が及びます。そのためと思えば、意義がある仕事?なのかもしれません。

                                      

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