医療業界3つの難民に対する水素吸入療法の可能性

医療業界3つの難民に対する水素吸入療法の可能性

最近、医療業界には3つの難民がいることを感じます。この場合の難民の意味は「患者さん自身が望む満足な医療サービスを受けられない」という意味になります。水素吸入療法はそのすべてを解決するとは言えませんが、少しでも現状を改善する可能性があります。以下に解説させていただきます。

目次

1.癌の医療難民

これだけ「早期発見、早期治療ができるようになった癌に難民?」と思われるかもしれません。もちろん、手術や化学療法や放射線治療が可能な段階であればどの医療機関も積極的に対応してくれます。しかし、いったん転移があったりして、治療の適応外になると医療機関は「手を施すことが無理です」と対応が一気に冷たくなります。

家族が必死な思いで保険外の治療を探してきても、「エビデンスがありません」、「このような治療をすると通常の治療も保険が効かなくなります」という対応になり、まさに「癌難民」になってしまうのです。そういった患者さんに対して、怪しげで高額な保険外治療を売りにするクリニックもあるため時に「カモ」にされてしまうので注意が必要です。

そんな中で水素吸入療法は、癌を治すとは言えませんが、抗がん剤の副作用を減らす効果や倦怠感を減らす効果はかなりあるようです。以下の記事・書籍も参考になさって下さい

2.リハビリ難民

リハビリが必要な疾患というと私が専門とする脳神経内科領域の脳血管障害がメインになります。患者さんの2/3は片麻痺を主とする運動障害を呈しますのでリハビリが必要になります。そのため、発症から1-2か月は急性期病院でリハビリ、その後発症から5~6か月までは慢性期リハビリ病院でリハビリが行われます。おおよそ患者さんの1/3は、通常の生活ができるまで回復するので問題ありません。

しかし、患者さんの1/3は5~6か月の慢性期リハビリが終了しても運動障害が残ります。しかしこれ以降のリハビリは介護保険に委ねられるためリハビリの質も量も激減してしまいます。リハビリをしたくてもできない「リハビリ難民」となってしまうのです。以前、脳梗塞になってリハビリが必要になった医師が、リハビリがしたくてもできない現状に対して「杖をください」と言われていたことはまさに「リハビリ難民」の現状を言い表しています。

水素吸入療法は、発症から6か月を超えた患者さんにも効果が見られます。リハビリ効果を上げたい方には以下の記事も参考になさってください。

3.認知症難民

早期認知症も含めると認知症の患者さんは1000万人に迫ります。しかし、認知症をきちんと診てくれる医師はとても少ないのが現状です。通常は脳神経内科医や精神科医が診察するのですが、彼らでさえ全員が認知症を専門としているわけではありません。中には「認知症は治りません」の一言で、話さえ聞いてくれない医師もいるようです。認知症の患者さんやご家族は、治してほしいことはもちろんですが、「現状がどのレベルなのか?」、「今後、どのような進行をするのか?」、「そのためにできる医療・介護的な対応」を求めているのです。治療できなくても、対応することはいくらでも可能なのですが・・


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水素吸入療法は、初期の方であれば改善効果が見られますし、進行したケースでも易怒性・多動性といった周辺症状が改善して介護が楽になるケースも見受けられます。当院でも積極的に導入していく予定です。

4.水素吸入療法の導入の実際

医師の先生方には、「得体のしれないものはだめ、エビデンスがない」と患者さんに禁止する方がいらっしゃいます。しかし論文検索をして、多くの研究に目を通していただくと考えは変わります。実際、私の娘の場合も東京女子医大の先生方は、快く脳卒中センターでの使用を許可してくれました。また初台リハビリテーション病院でもリハビリ入院中の使用を許可いただきました。やはり優秀な先生方は、頭が柔らかいようです。当院では水素の機械は以下の会社さんでお願いしています。

連絡先 ヘリックスジャパン https://helixj.co.jp/about/ のHPより問い合わせてみてください。長谷川のブログを見たとお伝えいただければスムーズに話が進みます。

5.まとめ

  • この国には、癌難民、リハビリ難民、認知症難民がいます。
  • 水素吸入療法は3つの難民になっている患者さんの身体的負担を軽減する可能性があります
  • 水素吸入療法には多くのエビデンスがある治療です。

 

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