【お薦め本の紹介】つみたて投資の終わり方 100年生きても大丈夫!

【お薦め本の紹介】つみたて投資の終わり方 100年生きても大丈夫!

若いうちは、定期的に積立投資をおこない、投資額が増えていくことに喜びを感じています。しかし、よく考えてみると、何のために投資をしているかを考えると、取り崩すことは必須です。この本では、具体的に、いつから、どうやって取り崩せばよいかが指南されています。本書の「人生が尽きるとき、総資産額は半減していてもよい」は当たり前ですが納得です。

  • 登山は上るより下るほうが難しいといいます。 実は投資も同じです。
  • 本書でお勧めするのは、全資産からの「定率」取り崩しです。年 に1 度「手動」で資産を取り崩します。
  • リスク資産が減った年は投資信託を温存(主に預金から取り崩す) ・リスク資産が増えた年は預金を温存(主に投資信託から取り崩す) このような柔軟性を持つことが、資産を長持ちさせる秘訣でしょう。
  • 資産を増やした後も漫然と積立を続ける人は、自分が得意なこと(増やす)に邁進し、不得手なこと(解約・使う)をスルーしているわけです。
  • 本書の主眼は「人生が尽きるとき、総資産額は半減していてもよい」というものです。このような割り切りこそが、お金を増やし、崩して、用いるという行為につながるのです。
  • 死の直前に「生涯でもっとも資産が大きくなっている」。 そうなれば文字通り、宝の持ち腐れです。
  • 88 歳 で 8800 万円の資産があるとしましょう。それは素晴らしいことです。しかし別の視点で見れば、 8800 万円とはこころの負債です。 8800 万円は、出来るはずだった経験(思い出)の未購入額と捉えることも出来ます。人生は有限です。お金は利用してこそ、その価値が最大化するのです。
  • リタイア前のラスト5 年間を、現役から老後生活への「準備期間」と定めます。
  • 5 年間をかけて投資のポジションを保守化しましょう。具体的には安全資産の割合を増やしてリスク量を下げるのです。
  • 投資後半におけるリスク資産は投資信託のみで十分でしょう(安全資産は預金、個人向け国債 10 年物、 MRF で十分です)。
  • 資産から見た比率が概ね 10%未満であれば、これらはポートフォリオ(資産配分)には含まず、「ポケットマネー」として別途管理されたほうがすっきりするでしょう。
  • インカム付きの商品が便利であることは否定しません。しかし、リスク資産を自ら部分解約することで、インカム(定期的な収入)を作り出すことは可能です。
  • 複数(多数)のファンドの組み合わせから、広範な投資対象を捉えるインデックスファンド(1 本)に資産を集約することです(金融商品の断捨離ともいえるでしょう)。
  • 米国、中国、日本などの個別株を保有してきた人が、リタイアを機にインデックスファンドに乗り換える例を、私は幾度も見てきました。
  • 個別株からインデックスファンドへお引っ越しを行えば、資産の取り崩しが容易になります。
  • 個別株や高リスクの投資信託で投資を行ってきた人は、リタイア前にインデックスファンドに投資を集約されることをお勧めします。
  • 資産が増えた年は多めに取り崩し、資産が減った年は少なめに取り崩しましょう。このメリハリをスムーズに実行できるのが「定率」取り崩しです。
  • 楽天証券では「定率指定」(毎月)を選択することで、ファンドの定率取り崩しを自動化することが出来ます
  • 既存ファンドの売却によらず、 iDeCo、企業 型 DC 等の「一時金」をそのまま安全資産に充てることで、リスク資産の比率を引き下げることが可能です。
  • お金を目一杯使える時期は意外と限られています。であるなら、企業年金、 iDeCo、企業 型 DC は思い切って「短めの年金形式」とし、自身へのご褒美として使うのが得策でしょう。
  • リタイアメントという穏やかな時間の中でやるべきことはシンプルです。 ・年末に総資産額を算出します(取り崩し額を決定) ・年始にリ・バランスを兼ねて取り崩しを実行します
Amazon紹介ページ

 

長谷川嘉哉監修シリーズ