【お薦め本の紹介】この1年で最もお薦め『欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア』

【お薦め本の紹介】この1年で最もお薦め『欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア』

この1年で読んだ本でもっとも学ぶことの多い本でした。自分自身の「欲望」が明確に定義づけられます。これが定義づけられないと、「欲望のしくみを理解しなければ、最終的には失望することになる」になります。これは多くの方に一読をお薦めします。

  • この本は人がなぜそれを欲するのかについて書いたものだ。あなたが欲しいと思うものを、 あなた はなぜ欲しいのか。
  • 人間は──真似ることを通して──ほかの人が欲しがるものと同じものを 欲しがることを学ぶ。
  • 欲望のしくみを理解しなければ、最終的には失望することになる
  • 私の欲望は他者の媒介によって誘導されたもので、欲望の生態系は自分が理解できる規模を超えており、自分はその一部である。
  • 誰かの欲望は、その人の目的や行動──とりわけ欲望──を様変わりさせるほかの登場人物との交流によって形成される。
  • 欲望は自発的に生まれるものでも、本物の内なる欲望から生まれるものでも、無作為に生まれるものでもない。誰かの真似を通して、すなわち秘密のモデルを通して生まれるのである。
  • 「欲望(desire)」という言葉を使うとき、それは食欲や性欲、身の安全を求める気持ちではない。それらは「欲求(needs)」と呼んだほうがいいだろう。生物学的な欲求に真似は関係ない。砂漠で喉が渇いて死にそうなとき、誰かに水が欲しいところを見せてもらう必要はない。  しかし、生き物として基本的な欲求が満たされたあと、私たちは人類の欲望の世界に足を踏みいれる。
  • 人々は 異なる ものが欲しいから戦うのではない。模倣の欲望によって 同じ ものが欲しくなるから戦うのである。
  • 人間は戦えば戦うほどお互いに似てくる。敵は賢く選ぶべきだ。その敵に似るのだから。
  • 私はバーでビールを注文しようと思っている。友人はマティーニを注文する。するととつぜん、私は自分がマティーニが飲みたいのだと 気づく。
  • 「私を真似して。でも、 真似しすぎてはだめ」。真似されるのはうれしいが、完全に同じにされると恐怖を感じるからだ。
  • ほとんどの人は幸せをほかの人との比較で判断する。
  • 。「科学の発展があったから魔女の火あぶりをやめたのではない。魔女の火あぶりをやめたから科学が発展したのだ」。
  • 私たちは頭にクギが刺さったまま、頭痛の原因を探している人のようだ──誰かが鏡を見せてくれるまで気づかない。
  • ソーシャルメディアのプラットフォームは模倣によって繁栄する。ツイッターは投稿がリツイートされた回数によって真似を促し、計測する。フェイスブックでは、その投稿を追ってコメントできる模倣のモデルつまり競争相手に執着すればするほど、その利用回数は増える。
  • イソップ物語のある細かい点についてはほとんど語られていない。キツネが一匹だったことだ。キツネに影響を与える模倣の力は存在しなかった。もし、ブドウを眺めるキツネがもう一匹いたら、そんなに簡単に「酸っぱいブドウ」と断じることはなかっただろう。
  • テクノロジー企業のビッグ4はどこも人間の根底にある欲求を利用していると考えている。グーグルは私たちの疑問に答えてくれる神のようだ(祈りを捧げよう)。フェイスブックは愛や絆への欲求を満たしてくれる。アマゾンは、生きていくのに必要な大量の物資に瞬時にアクセスできるようにして、安心への欲求を満たしてくれる(新型コロナのときもそこにいてくれた)。アップルは性的欲求や地位への欲求に訴え、革新的で未来を見据えた高価なブランドを持つ人の魅力を伝えている。ビッグ4はさまざまな形で教会よりもうまく人々の欲求に応えているのである
  • 私たちは自分自身の欲望を形づくる責任がある。これまで見てきたように、それはほかの人なしでは成しえない。欲望をつくる義務と人間関係を大切にする責任は切り離せない。
  • 結局のところ、「欲する」というのは「愛する」の別の言い方なのだ。そして、それもまた模倣的なものである。
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長谷川嘉哉監修シリーズ