先回までお話ししたように、人間は60歳を超えてからも働く必要があります。
金銭を稼ごうと思うと、今の時代難しいかもしれませんが、自分の知識を社会に還元すると考えてはいかがでしょうか?
私もNPO法人でグループホームを運営していますが、開設時より、60歳を超えた方々に事務長をお願いしてきました。
我々40歳代では、入居者さんのご家族に十分な信頼を得る事はできません。
人生経験豊富な事務長に助けていただくと、随分ご家族は安心されるようでした。
もちろんそれほどの給与を支払う事はできませんが、生甲斐として働いていただいています。
我々も、大変感謝しています。
先日も、新聞に“なり手のいない民生委員”の問題が取り上げられていました。
定年後の方々が、自分の趣味にだけ没頭しているのは、勿体無くはないでしょうか?
本気で探せば、いくらでも仕事はあるではないでしょうか?
但し、団塊の世代の方を見て感じるのは、バブルの経験をいかに忘れ去っているかです。
孤舟の主人公も昭和バブル(1980年から1992年)に、あまりに良い思いをしたため、変なプライドを持ってしまっているようです。
その為、新しい仕事に対して柔軟な対応ができなくなるようです。
ある意味、1980年から1992年のバブル時代に良い思いをしなかった世代、もしくは経験しなかった世代は幸せなのかもしれません。