題名とは違う骨太な内容 “お金の法則恐慌編by大竹慎一”

堺屋太一さんの『平成30年』や神田昌典さんの『これから10年、活躍できる人の条件』から、今後何が起ころうが、結局は骨太な経営が重要なことを学びました。

今回はヨーロッパの資産家を中心に、総額1千億円をたった1人で運用する、ウォール街の辣腕ファンドマネージャー大竹慎一さんの『お金の法則恐慌編』を紹介します。

本の題名は、いかにも恐怖をあおるような題名ですが、内容は、まったく異なり、実に骨太な本です。

これから起こるであろう恐慌の中で生き残るためには企業はどうするべきかを指摘しています。

ちなみに、大竹さんは恐慌でつぶれる企業の特徴を指摘しています。

①   最悪のシナリオを持っていない

②   馬鹿な投資をしている 

③   戦略が不明 

④   過剰な設備投資


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⑤   人を安易に増やす 

⑥   自社製品を自分で売る力のない企業

以上は、とても題名からは考えられない骨太な指摘です。

つまり、恐慌が起きても倒産しない会社を実現することは、キャッシュフロー経営の要点と同じなのです。

具体的には、“金利が5%になった時”もしくは“売上半減したとき”に自社のキャッシュフローがどうなるかの対策が出来ていれば良いのです。

東北大震災でも、工場も壊れ、売上げも減少しようが、借入がなく十分な現金があれば、倒産することは無いわけです。

素晴らしい本を書かれた大竹慎一さんに感謝です。皆さんも、題名で毛嫌いされずに目を通されることをお勧めします。

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