医療法人ブレイングループの土岐内科クリニックは平成25年4月4日に14年目を迎えました。
開業すると、、『1日の患者数は?』という質問をされます。実は、この質問には意味がありません。診療所が最も気にすべきことは、1か月のレセプト枚数です。これ以上に、診療所の評判を評価する指標はありません。
そんなレセプト枚数ですが、通常は開業5年程度でピークを迎えるようです。そんな中で、土岐内科クリニックは13年目の最後の月である平成25年3月に過去最高のレセプト枚数を記録しました。有り難いことです。
実は、これには理由があります。いくつかご紹介します。
① 在宅で患者さんを看取らせていただくと、ご家族だけでなく一族の方々とも深い付き合いになります。そんな方々が、今度は外来患者さんとして来ていただいています。
② 当初は地域に小児科専門のクリニックがなかったため、診察・予防接種も行っていました。小児科専門クリニックができてから、そちらに誘導することにしました。やはり診療所として、『何が診れて、何が診れない』かを明確にすることは重要です。
③ 橋本先生の院長就任に伴って、さらに専門性を確立しました。消化器内科・神経内科の専門性をより高めました。時に、神経内科を精神科と間違って受診希望される方もみえますが、これも理由を説明してお断りしています。
④ 完全予約制を導入しました。そのため、『予約はしたくないが、待ちたくない』といった我が儘な患者さんが、他院に移られました。当院の専門性とホスピタリティを理解いただける患者さんだけが残っていただけました。
⑤ ランチェスター戦略の強者の法則への変更により、医療だけでなく介護サービスにまでフルラインアップのサービス提供ができています。そのため、毎日40台の車がクリニックの看板をつけて市内を走り回っています。そのお陰で、土岐市内でも、土岐内科クリニックの周囲には1件も新規開業がありません。
以上が、現在考えられる原因です。
但し、開業する時に教授に言われた言葉を思い出しました。『開業医はすぐに名医になるから気をつけなさい。なぜなら、あんたの診療所には、あんたを気にいった人しか集まらないからな・・』、改めて気を引き締めたいと思いました。