経営者と話をしていると、コンサル内容や費用に文句を言う人が結構見えます。先回のブログで文句を言っておいてなんですが、“あのコンサルタントは報告書も提出しない”や“費用だけ掛かったが成果が出なかった”などです。
自分がコンサルをやるようになって気が付いたことがあります。確かにコンサルタントとして報告書を提出することは最低限の義務です。しかし、成果をもっともあげるのは、クライアント自身が報告書を提出してくることです。報告書を作成することは、インプットした情報をアウトプットすることです。人間の脳は、インプットしただけでは1週間もすればすべて忘却します。アウトプットすることで、知識が長期記憶化され、“知恵”に変わるのです。その作業をしないクライアントは何時までも、コンサルタントへの依存から脱却することはできません。私のクライアントでも報告書を提出してくる人は一人だけです。もちろん成果も出てきていますし、いずれ私のコンサルも不要になる予感がしています。
振り返ると当グループではすべてのコンサルを受ける際に、自分達でまとめの報告書を作成していました。そのため、少々レベルが低いコンサルタントでも成果を出すことができてきました。成果が出ればそのコンサルタントとの契約は解除して、新しいコンサルタントとの契約をしてきました。
つまりコンサルタントは、一つのきっかけでしかないのです。コンサル費用以上の成果が出せないのは経営者の能力が低いからです。まさに”失敗は自責、成功は他責“であるのです。