「運動をすると脳の神経細胞が新しくできて、認知能力が保たれる可能性がある」
と指摘されています。
マウスを使った実験で、脳の海馬の神経細胞のもとになる細胞の数が、運動をしない高齢マウスに比べて2.4倍になっていたようです。
海馬とは、物事を順序立ててこなす「実行能力」や記憶など認知症で衰えがちな機能の多くを担う場所で、認知症になると萎縮することが多くなります。
以前に紹介した、認知症治療薬アリセプトの詳しい働きを調べたところ、脳内の神経細胞のもとになる細胞が増えて新しい神経細胞が増えていたようです。
つまり、運動は薬と同じような仕組で脳に働きかけている可能性があるのです。
運動が、認知機能の低下を防ぐ可能性があります。
実際、当グループで積極的に行っているパワーリハビリによって、認知症が改善するケースが見受けられるのは、このような理由からなのかもしれません。