めっきり寒くなってきましたね?
ところで、年齢に関わらず、寒くなって冷えると尿意が近くなりませんか?
それって、何故だか考えた事はありますか?
寒くなると、膀胱や筋肉が縮むから?
そんなこと考えた事ない?
答えは、寒くなると、体温に比べて外気温が低くなります。
そうすると、体温を維持するために、通常より体内で燃焼作業を多く行う必要があります。
その際に、代謝水が発生するからです。
尿意が近くなるだけでなく、実際の尿量も増えるのです。
ですから、冬場の頻尿を防ぐには、厚着をしたり、カイロ等で身体を温める事はとても有効です。
実は、私はこの知識を、子供達と行った図書館で、小学1年生の『なぜだろうなぜかしら?』で知りました。
医師にも十分通用する内容に驚いたものでした。
しかし残念ながら、この本は絶版になっているようです。
ところで、排尿のメカニズムについて考えたことありますか?
人間は、尿を貯める時には、膀胱自体を弛緩させ、膀胱の出口である頚部を緊張させ漏れない様にします。
そして、いざ排尿となったときには、膀胱頚部を弛緩させ、膀胱を収縮させるのです。
このような一連の動きを、瞬時に考える事なしに行っているのです。
感動しませんか?
しかし、年を取ったり、脳血管障害になったり、男性の場合は、前立腺が肥大してくると、この一連の動きに障害が出てきます。
そうすると、排尿障害や、排尿後に尿が残ったり、尿意が頻回になってくるのです。
特に男性の場合は、40歳を超えたら前立腺癌の検査は採血で可能ですので年に1回はお勧めします。
また、女性の場合は、60歳を超えれば、くしゃみ等での尿失禁は約半数で生じます。
その場合は、骨盤底の筋肉を鍛える骨盤底筋体操が有効です。
今日もしっかりと排尿できる事に感謝です。