私は、毎晩身体の3か所(左右で6か所)にお灸を打つことが習慣です。施術後の心地良さ、目覚めの良さから自宅だけでなく、出張・旅行でも必ずお灸を持参しています。そのためタバコは吸いませんが、ライターを50個単位で購入しているほどです。(長谷川が購入しているライター→スライドライター TE-7)
実際、知り合いにお灸をお薦めすると、火を使うためか実際に試される方は少ないです。しかし、いったん試された方は間違いなく継続されます。以前、お世話になった健康本をたくさん手掛けられた編集者さんも、いままで体感した中でもっとも効果を感じていますと絶賛されていました。(ただし、「本にしても売れないでしょうね」ということでした)
目次
1.100年以上前にお灸で結核治療
先日、鍼灸師の方にmoxafrica(モクサアフリカ)について教えてもらいました。moxafricaは、2008年に2人のイギリス人鍼灸師(Merlin Young and Jenny Craig) によって設立されたイギリスのチャリティ団体です。moxafricaは、「日本の直接灸が結核治療の補助的な役割」という研究、および「お灸の普及活動」、「お灸の普及活動をする団体・個人への支援」に重点を置いて活動を行っています。
そもそも日本では、100年以上前に7人に1人の日本人が結核で亡くなっていました。当時「お灸博士」と呼ばれた原志免太郎医師は、抗生物質もなかった当時、結核にたいして「お灸」治療を行っていたようです。
https://www.moxafrica-japan.com/
2.モクサアフリカがお灸で結核治療
21世紀の現在。アフリカ・アジアでは、結核による死者数の増加に歯止めがかかりません。結核の治療には薬が必要不可欠ですが抗結核薬の服用による重度の関節痛、食欲減退といった副作用から薬をやめてしまう患者さんが後を絶たないようです。そんな彼らにお灸治療の有効性が報告されています。お灸を続けた結果、食欲が回復し、今度は沢山の食料を調達しなければならないという嬉しい悲鳴も上がっているようです。ちなみに2016年には長年のRCT/臨床研究の結果、結核とHIV患者のお灸の効能として免疫力(CD4)の向上を証明されています。
3.お薦め3つのツボ
モクサでは、以下のツボのうち足三里にのみお灸をして効果を出しているようです。ちなみに長谷川がお気に入りのお薦めな3つのツボも紹介します。
3-1.大衝(たいしょう)
眼を使う人にはお勧めです。足の甲の親趾と第2趾の候が交わるところから、やや指先寄りの凹みです。眼精疲労、視力低下、頭痛等に効果があります。ここにお灸をすえると、眼の奥から頭全体に反応を感じるほどです。
大衡(たいしょう)の位置(出典:http://www.acupressure.jp/tubo/23.php)
3-2.足三里(あしさんり)
万能養生のツボと言われています。松尾芭蕉も「足三里」に灸しながら、奥の細道を旅したと言われています。足の疲れ、むくみ、膝の痛みだけでなく、胃腸の働きも高めます。その結果、病気予防、体力増強の効果があります。まさにアフリカで効果を上げている万能ツボといえます。
膝のお皿の下のすぐ下の外側のくぼみに人差し指を置き、指幅4本を揃えて、小指の当たるところです。本当に、このように手をあてると小指の位置になるから不思議です。
足三里の位置(出典:http://www.acupressure.jp/tubo/5.php)
3-3.合谷(ごうこく)
このツボは、私の13万部売れた私の著書、「親ゆびを刺激すれば脳がたちまち若返りだす」でもご紹介しているツボです。手の親指と人差し指が交わったところから、やや人差し指寄りの凹みです。
万能のツボと言われ、風邪の引き初めや、眼、鼻、歯の痛みに効果的です。血圧が下がる効果も知られています。お灸の体験には、この合谷で試されることをお勧めします。
合谷の位置(出典:http://www.acupressure.jp/tubo/2.php)
※長谷川おすすめのせんねん灸の奇跡 ソフト 200点入 ×2個セット
4.まとめ
- お灸は最初の導入に抵抗がありますが、一度始めると止められません。
- お灸治療は、100年以上前に結核に対しても用いられていました
- 現在、結核が蔓延しているアフリカでも成果を上げています。