京都検定のために寺社仏閣の勉強をすると、
寺院建立の目的は病気平癒が多いことに気が付きます。
医学が未発達の昔は、病気になれば有効な薬、手立てもなかったのでしょう。
病気に掛かるのは人の力ではどうにもならない悪霊のしわざ
それにはお祈り以外に治療方法はなかったのでしょう。
極楽往生を約束する阿弥陀如来とともに
病気平癒などを祈願する薬師如来が多く作られたようです。
確かに、病気になれば死んでからのことより
今を解決してくれる薬師如来のような強い味方を待ち焦がれるでしょう。
京都にも薬師如来像はたくさんあります。
立体曼荼羅で有名な東寺も本尊は薬師如来です。
世界遺産の、醍醐寺や仁和寺の本尊もやはり薬師如来です。
薬師如来が総合病院とすれば、
単独の疾患に御利益がある寺院もたくさんあります。
私の専門の認知症といえば、
“ぼけ封じ”として千本釈迦堂と今熊野観音寺の「ぼけ封じ観音」が有名です。
いずれも訪れて写真を撮ってきました。
“歯痛”も、昔は命さえ落としかねません。
ぬりこべ地蔵 白山神社 が有名です。
歯医者さんには参拝をお勧めです。
“眼の寺院”も結構あります。
祇園の仲源寺(めやみ地蔵)、聞名寺(明眼地蔵) 金閣寺の不動堂
“足腰を丈夫にする”、イノシシにちなんだ護王神社もあります。
“癌の治癒の後利益”があるのは、平等寺(因幡薬師堂) 永福寺(蛸薬師) 狸谷山不動院です。
緩和ケアともいえるのでしょうか、“苦痛の除去”として石像寺(釘抜地蔵)も用意されています。
さらに、コロリと死にたければ
「ぽっくり寺」とも称されている
泉涌寺塔頭の即成院があります。
以上の神社仏閣を巡れば、
認知症にならず、
歯も丈夫で食事を楽しみ
眼も見えて
足腰も丈夫
癌にもならず、(なっても痛みがコントロールされ)
最後、ころり
まさにぴんぴんころり巡りともいえるのではないでしょうか?