【お薦め本の紹介】50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え

【お薦め本の紹介】50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え

50万円の元手を50億円に増やした医師であり投資家の父が、末期がんと向き合いながら娘に伝えた「人生とお金の教え」。本書は、実際の投資経験をもとに、再現性のある手法と失敗から学んだ知恵を語ります。単なるお金儲けの話ではなく、「お金が人生の選択肢を広げてくれる」という信念のもと、逆境を乗り越える力や働くことの意味を教えてくれる、心に残る実用書です。

  • 父さんが「ステージ4」の直腸がんと診断されてから、2年以上が過ぎた。
  • 父さんは大学生のときに元手 50 万円で株式投資を始めて、資産 50 億円まで増やしてきた。そのやり方の一部は、父さん自身が考え出したもので、どんな投資本にも載っていない。
  • 父さんは別に、天才的な投資の才能があるわけではない。それでも資産 50 億円にまで増やせたのは、株式投資についてきちんと勉強しつつ、自分で編み出した手法を忠実に実践してきたからだ。
  • 人生は、お金がすべてではない。君たちにも、お金だけを追い求めるような人生を送ってほしいわけじゃない。 ただし、 お金は人生の選択肢を増やしてくれる。
  • 君たちもきっと、人生を歩んでいくなかで、どうすることもできない悔しい思いをするだろう。すごく嫌な気持ちになるかもしれない。けれど、それを一生引きずっていくのか、それをバネにして「あの経験があるから、いまの自分がいる」と思えるようになるのかは、自分次第だ。
  • やはり暴落時は買い場なのだ。
  • 僕は株式投資をしていたこともあり、どうしても経営者目線で物事を考えてしまう。
  • 人間は 20 代で頑張った仕事は一生の糧になることが多く、その強みを生かして社会に貢献することこそが、幸せへの近道なのかもしれないと思ったんだ。
  • 「このまま死ぬかもしれない」と思ったとき、「自分が生きてきた 証 を、投資の業績として残したい」という思いが高まった。
  • なぜ業績が低迷している株を買うのかというと、その企業が持っている不動産など「保有資産」 が魅力的だからだ。
  • グレアム指数 =企業の株価が割安かどうかを判断するための目安となる指標 PER(株価収益率) × PBR(株価純資産倍率) = 22・5以下
  • 誰かが発信した情報を参考にするのはいいけれど、自分が買うときには、買った理由をしっかりと自分の言葉で説明できるようになることが重要なんだ。
  • 日本企業は買収が苦手だからのれん代がかさむことが多い。こんな企業は得てして経営も下手だ。
  • 京都フィナンシャルグループの有価証券の含み益(評価差額)は、8250億円(2024年9月末時点)と報告されている。一方、時価総額は6943億円(2025年3月時点)。時価総額というのは、「その会社を丸ごと買ったときの値段」ともいえるけれど、それよりも有価証券の含み益のほうがはるかに高いわけだ。
  • ピーター・リンチの本に「本社が粗末な会社ほど、株価が上がっていく可能性が高い」
  • 収益バリュー株のスクリーニング法 ❶ 営業利益率 10%以上 ❷ PER(株価収益率) 10 倍以下 ❸ PBR(株価純資産倍率)1・5倍以下 ❹ ROA(総資産利益率)7%以上 ❺ 時価総額300億円以下 5つの条件をすべて満たす銘柄を探してみよ
  • 「景気は循環する」というけれど、これには裏づけがある。内閣府のデータによると、 景気というものは平均4年超で循環する ことがわかる。
  • 仮に東京電力がつぶれたとして、じゃあどの会社がその代わりをしてくれるのかといえば、なかなか想像がつかない。
  • PSR =時価総額 ÷ 売上高  or  PSR=株価 ÷(1株当たり売上高) PSRの見方 PSRが低い(0・5倍以下) → 売上高に対して株価が割安と考えられる ● PSRが高い( 20 倍以上) → 期待先行で割高の可能性がある PSRが「 20 倍」の場合、その企業の時価総額は年間売上高の 20 倍の価値がついていることを意味する
  • PSRは一般的に0・5倍以下だと割安、 20 倍を超えると割高とされるけれど、割高・割安の水準は業界・業種によって大きく異なる。
  • アメリカの伝説のファンドマネジャー、ピーター・リンチは、自分が保有する株については「どんな株でも 90 秒以内にプレゼンができる」といった。「 90 秒以上説明に時間がかかるようであれば、それはあなたが理解していないということだ」ともいう。
  • 信用取引を行っている人の損益はマイナスになっている」ことが、公式に発表されているのだ。
  • 具体的に暴落時の買うべきタイミングを伝えておこう。それは「ストップ安の銘柄が100を超える」「売買代金が東証プライム市場の時価総額の1%を超える」「新聞やテレビで株価がトップニュースになる」——
  • 長い投資家人生で、僕が信用取引で買ったのは、リーマンショック後と東日本大震災後、そして2024年8月5日の暴落後の3回だけだ。
  • がんの転移が見つかって以来、月200万円使うことを自分に課してみたけれど、まったく使い切れない。
  • これ以上のお金を必要としない僕が、それでも株式投資を続けているのは結局、株が大好きだから。
  • 散々投資の話をしてきたけれど、人間の基本は「労働」にあると僕は思う。
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