私は、堺屋太一さんの“平成30年”を読んでから、毎月、金、プラチナ、外貨(ドルとユーロ)を買い続けています。
先日、金の購入記録を見ていると、まる10年買い続けていることが分かりました。
特に金とプラチナについては結構な資産になっています。
目先の欲得に目がくらむ方々が、“投資”という名のもとに“投機”を行っている姿に比べると、やはり『継続は力なり』と感じます。
一方、外貨については、円換算にするとこの10年の円高基調では間違いなく損失を被っていますが、外貨の金利自体は日本円より高かったため利息が結構付いているものです。
外貨への投資は、“あくまで円換算することなく外貨は外貨”と割り切れば、円高も全く気にならないものです。
少なくとも、日本に住んでいる日本人としては、外貨投資で儲かることは喜ばしいことではなく、あくまで円安になって国内資産が目減りした時のヘッジと考えるべきでしょう。
さてそんな中、以下のニュースが入ってきました。
『国内証券会社が、ユーロ建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)の取り扱い休止。
相次ぐ、ユーロ建てMMFの繰上償還の決定』
少し外貨投資に慣れた人は、為替差益が非課税扱いである点から、外貨預金でなくMMFを購入していました。
銀行も、外貨預金は勧めますが、MMFは勧めません。
まさに、長谷川家家訓『銀行員の勧める商品を買ってはいけない』に該当しますので、私もドルとユーロのMMFを購入していきました。
ユーロ建てを始めとした外貨建てMMFでは、当該通貨建ての短期公社債や短期金融商品で運用し、利子収入を安定的に積み重ねていく運用が行われています。
投資信託なので元本保証はうたえませんが、外貨ベースでは元本割れしないように運用内容は厳しく制限されていました。
ところが、ユーロ建てMMFが投資対象としている信用力が高い高格付け銘柄の利回りがゼロ近辺となっており、銘柄によってはマイナス金利となるものが発生するなどユーロの短期金利は著しく低下しています。
こうした状況下では、安全性の高い運用を継続するのは困難だとして、繰上償還を決定したようです。
正直、ユーロへの投資は、機会があれば手仕舞いにしたいと考えていたので、良い機会であると思っています。
今後は、償還されたユーロを元手に、長期投資を念頭に置いた外貨株式投資を本格的に行うつもりです。
私は、通常の診療業務は系統だてて左脳で行っているのですが、投資等は完全にイメージによる右脳思考です。
こんなことを考えていると、どれだけ時間がたっても苦にならず、ワクワクしてしまうのだからやめられません。