もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだらby池田信夫

先回25年ぶりに再会した先輩が、フェイスブックで池田信夫さんのもし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら」を紹介していました。

 1年前に発売された本で出版されたことは知っていましたが、題名やアニメであるため、購入せずにいました。

しかし、先輩が勧める本です、早速購入しました。

自分が素人なりに予想していたことが、明確に描かれていることに驚きでした。

 実は、国債の問題が、「未達」という問題から引きこされることは、2000年に出版された、幸田真音さんの『国債』に描かれていました。

当時は、国債の残高も現在ほどではなかったため、あまり話題にもならなかった本ですが、今から考えると、2000年に出版された幸田真音さんの先見の明は素晴らしいものです。

 さて、「もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら」の内容を少し紹介します。   

1)長期国債の『札割れ』が起こった際には、売れ残った国債を日本銀行が引き受ける。

   これが『財政破綻』のシグナルとなり邦銀が一斉に国債売却。

   その結果長期金利は上昇する。

   ちなみにメガバンクは長期金利が1%上がると1兆円の損。

   結果として邦銀は数十兆円の含み損を抱え、日経平均株価6000円を割る。

2)邦銀が売った国債は、日銀が買い取り、通貨が市場に溢れることで、インフレ、円安となり、さらに輸入物価上昇

    してさらに金利上昇。

    まさにスパイラルに陥る。

3)もちろんこの状況でも、政治によって財政再建を行うことは不可能。

   そこで、1997年の韓国と同様にIMFが介入。

   ちなみに財政破綻した国で、IMFが行った政策は、『徹底した緊縮財政による財政再建 』

   『市場原理による経済再建』のみ。

4)本の中で提言されているIMFの政策は以下の10点

 ①農業補助金の廃止

 ②関税の撤廃


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 ③最低賃金の廃止

 ④企業に対する規制の撤廃

 ⑤政府による電波の割り当ての廃止

 ⑥公的年金の廃止

 ⑦職業免許の廃止

 ⑧教育バウチャー

 ⑨郵政民営化

 ⑩負の所得税

ちなみに、医療介護の改革は⑦に含まれます。

国の支出の40%を占める社会保障費に手が付けられないことはあり得ません。

今後は問答無用で削減されると思います。

今のように、開業して少し患者さんが付けば高収入が得られる医療制度はやはりおかしいのです。

開業医も、午前も夕方も診察して、昼間は訪問診療をして、夜間も緊急の際には対応する。

さらに診療所だけでなく、広く介護施設も運営して、ようやく収入が得られるようにすべきです。

 開業して、ちょっと小銭が入ったからと、夜は食事だ酒だと遊びほけている先生方。

間違いなく10年以内には痛い目を見ると思います。

 アニメであり、とても分かりやすく書かれています。

ただ読むだけでなく、自身がどのように対応するかを考えられるには、とても良い本であり一読をお勧めします。

良い本を教えていただいた先輩に感謝です。

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