MPAの考え方は、いろいろな分野で応用できます。
現在、開業医には地域への医療、つまり訪問診療・往診の積極的な取り組みが要求されています。
もちろん、新規開業医や売上が低迷している診療所にしては、一つのビジネスチャンスでもあります。
その在宅医療の担い手として、2006年より在宅支援診療所という制度ができました。
診療報酬の点で在宅医療の分野で優遇されている代わりに、毎年在宅での看取り数を地方保険事務局に報告する義務が生じます。
結果は、全国で10000件程度の在宅支援診療所の登録がされているにも関わらず、年間10人以上の看取りを実現している診療所は、わずかに200箇所程度です。全国で200箇所です。
地域の皆さんは、自宅で亡くなるために実質稼働している診療所が全国で200箇所とはあまりに少なくないですか?
ちなみに土岐内科クリニックは基準を満たしていますし、多治見市の開業医仲間も2件満たしています。
言い方を変えると、多治見・土岐市で3件とは、全国でも在宅医療の先進地域といえるのではないでしょうか?