銀行員に誇りを!

ドラマ”半沢直樹“で銀行員に脚光が当たっています。私の家は、父方・母方ともに祖父は銀行員、父も銀行員、母も元銀行で職場結婚です。叔父さんや従兄弟にも銀行員が居ましたのでまさに銀行員一族でした。特に私の本の認知症のモデルになった父方の祖父は珠算の名手であり、東海銀行の行員は入行すると全員祖父の講義を受けたそうです。そのため今でも70歳以上の元東海銀行の方は祖父のことを知っている方が見えます。

当時、名古屋では東海銀行は信用があり、どこか誇りを持っていたものです。そのため、父親の仕事も、会社員でなく銀行員といってこだわっていました。そんな東海銀行も、幾多の合併を経て、三菱東京UFJ銀行になっているから寂しいものです。それ以上に、身内が持ち株で持っていた東海銀行の株が、9割以上目減りしたことも寂しいようですが・・

経営者になってからは、銀行員との付き合いも増えてきました。バブル崩壊後、不良債権処理、リーマンショック等で銀行員自体に元気がない点は寂しいものです。昔は経営者と銀行員は長い年月使って双方の信頼を構築したものです。学生時代に読んだ藤田田さんの伝記で、毎月10万円の貯金を30年続けた話には感動しました。いくら貯まったかより、銀行さんからの信用を得たことが大きかったと述べられていました。ちなみに、いくら貯まったかの答えは、“1億円”です。さすがに高金利の時代す。

そのため、私も開業以来14年間、毎月信用金庫と農協さんに積立預金をしていますが、とても信用を得ているような感触はありません。それよりも信用金庫の担当者との雑談で“私、決算書の読み方が苦手なんです”と聞いてショックを受けたぐらいです。銀行によっては、利ザヤの低い積立預金の取り扱い自体を減らしているケースもあるようです。


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経営者として銀行員と付合うときに、知っておくと良いことがあります。“担当者も支店に戻れば上司を説得する必要があるということ”です。銀行が貸してくれないと嘆く前に、担当者のために上司を説得できるような決算書、経営方針書、計画を用意してあげることが大事です。私は、開業時に医学論文の形式に沿った融資依頼を書きました。父親から、“これはとても役に立つ”と褒めてもらい、以降スムーズに融資を受けることができました。

最近は、自分より若い銀行員が増えてきました。経営者と銀行員が互いに協力して、この国を元気にしていきたいものです。

  

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