今回は、自分の専門外の話を・・
現在、日本人の死因の第一は癌です。
癌といってもその部位は多々あるのですが、
急激な勢いで頻度を増やしているのが大腸癌です。
毎年約10万人以上の人が大腸癌と診断されて、
4万人以上の人が命を落としています。
大腸癌は、がんの部位別死亡率においても
男性では「第3位」、
女性では「第1位」です。
2020年には男女とも第1位になると予想されています。
実際に私の知り合いの医師の方も
何人もの方が、
大腸癌で
命を落とされています。
胃癌などは、
昔に比べ
経口でなく経鼻の検査が普及しており、
手軽に検査を受ける方が増え、
死亡率も下がってきております。
一方で
大腸癌の検査は、イメージとして
「痛い・苦しい」
「下剤を多量に飲まなければいけない」
「検査時間が長い」
「恥ずかしい」
といった印象が強いようです。
そのためか健診で、
便潜血反応陽性になっても、
大腸内視鏡検査を受けない方が多いようです。
大腸癌は早期に発見すれば命を落とすことはほとんどありません。
罹患率は、年齢別にみると男女とも50歳代から増加し始めます。
大腸癌の症状には、下痢や便秘、血便、便が細くなることなどががあります。
また、遺伝に関係するものがあるため、
親や兄弟など、家族の中に大腸癌の患者さんがいらっしゃる方は
より注意が必要です。
最近では、市町村で
便潜血検査が行われています。
積極的に受診しましょう。
40歳以上の人は毎年受けることで、
大腸がんによって死亡する確率を約60~80%減らせるという
調査報告さえあるのですから・・
ただし、手っ取り早く
50歳を超えたら、大腸内視鏡検診を
受けることが最も有効であるとも言えます。
まだまだ死ぬわけにいかない方は、
2年に1回は大腸内視鏡検診を受けるようにしましょう。