皆さん、介護保健施設をご存知でしょうか?
介護保険は、在宅系サービスと施設系サービスに分けられます。
施設系サービスの代表的なものには、特別養護老人ホームと老人保健施設があります。
特別養護老人ホームは、介護が必要な方でも特に重度介護者が対象となります。
一般的には、介護度が3以上となります。
したがって、認知症の場合、運動機能が自立している状態では、相当認知症が進んでいない限り、介護度は2以下となるため、適応外となります。
しかし、認知症の患者さんもいずれは運動機能が低下していきます。
その場合は、認知症に運動障害が加わるため、介護度は一気に3以上となります。
したがって、認知症が軽度のうちは、次回以降に述べるグループホームや有料老人ホームで生活し、重度化した時点で特別養護老人ホームに変わることも一つです。
特別養護老人ホームの利点は、一度入所すると、死ぬまで診てもらえる事です。
そのため、入所待ちは、常に何百人となっている所が多いようです。