遺言作成・・経営手法の一つであり、残された家族への最後の言葉

2014-08-15

今回は、経営者の方々へ“死をも意識した経営”をお勧めします。地震以上に確実に起こることは経営者の死です。そこでお薦めなのは、遺言作成です。私は、46歳の時に作成しました。

中小企業の経営者が亡くなったとき、何が起こるでしょうか?組織化されていない中小企業であれば、売上も落ちて、資金繰りも悪くなるかもしれません。また借入金の返済も滞るかもしれません。その結果、従業員が路頭に迷うこともあるかもしれません。経営者の家族が、不遇な環境に陥る可能性もあるのです。

遺言作成は、経営者が死んだ時のシュミレーションのようなものです。例えば借入金の返済をどうするか?法人加入の保険金で、完済を考えている方も多いのではないでしょうか?しかし、1億円の借金の返済のためには1億円の死亡保険金では不十分です。法人加入の場合、死亡保険金は雑収入になるため借入金より死亡保険金を多くする必要があります。具体的には1億円の借入返済であれば、約1.5億円程度の死亡保険金が必要です。

また、残された家族のために法人から死亡退職金受けとることも重要です。そのためには、死亡保険金の原資になるような保険加入も必要です。このように、遺言により具体的は対策を練ることで、会社のリスクを軽減したり、残された家族への責任を果たすことができるのです。遺言作成は、”経営手法の一つ“と言えるのかもしれません。


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ところで、遺言には、“付言”という項目があります。付言では、残された家族に対する言葉を記載することができます。私は、医師になってからでは1000名以上の看取りをしてきましたが、映画やドラマのように、家族に最後の言葉を残す方は皆無です。

そこで私は気が付きました。遺言は、財産分割のためだけに書くものではないのです。財産の分割以上に、家族に最後の言葉を残すことが最大の目的なのです。どれだけ工夫をしても財産を完全に平等に分割することはできません。しかし、残された家族に対する愛情だけは平等に残す事ができるのです。

是非、多くの方々に、経営手法一つ、そして残された家族への最後の言葉を残すためにも遺言作成をお勧めします。

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