【お薦め本の紹介】80歳の壁 by 和田秀樹

【お薦め本の紹介】80歳の壁 by 和田秀樹

33年前に医師になったとき、80歳以上の患者さんは本当に珍しかったです。しかし、最近では、外来でも半数以上の方が80歳以上です。そして80歳という壁を超えた人は皆さん、とてもお元気です。和田秀樹先生の『80歳の壁』は、そんな壁を乗り越えるヒントが満載です。

  • 「健康寿命」は男性が 72.68歳、女性が 75.38歳です(令和元年の調べ)。 平均すると男性は72歳、女性は75歳で誰かの介助が必要になる
  • 80歳を超えた人は高齢者ではなく「幸齢者」
  • 80歳過ぎた方のご遺体を解剖すると、ほとんどの人の体にガンが見つかります。つまり、幸齢者になれば誰の体にもガンがある、ということです。
  • 我慢を強いられてのストレスフルな生活より、好きなことをして気楽に生きる生活のほうが、免疫力が高まることがわかっています。
  • 人はなぜ、認知症になるのでしょうか?年を取るから
  • ガンと同じように、 85歳を過ぎた人のほぼ全員の脳に、アルツハイマー型の脳の変性のような病変が見られたのです。
  • 幸齢者になったら 健康診断はしなくてよい
  • 医師は病院に来た幸齢者に対し「もう年だから、放っておきましょう」とは言えません。であるならば、 患者さんが選択する しかありません
  • 80歳を迎えるような幸齢者にお勧めしたいのは、闘病ではなく「共病」という考え方です。病気と闘うのではなく、 病気を受け入れ、共に生きる こと
  • 専門医は、高齢者を診る経験が少なく、 高齢者診療の基本 がわかっていない可能性があるからです。
  • 薬は必要最小限に。 飲み過ぎは毒と心得
  • 血圧や血糖値を下げても、ガンのリスクは減らないことです。それどころか免疫機能が落ちるため、 ガンのリスクは逆に高まる とさえ考えられるのです。
  • 80歳を過ぎて元気に生きている人は、それ自体が「健康(正常)なエビデンス」なのです。
  • 本当はワクチンだけでなく、免疫力を高めることも大事だったわけです。 それなのに、正反対の「自粛」という対策が推奨されてしまいました。結果的に、高齢者は免疫力を落とすことになりました。それだけでなく、 脳の機能や足の筋力まで弱まってしまった
  • 現代医学では一般に、 糖尿病の人はアルツハイマー型の認知症になりやすい と言われています。しかし、これは大いに疑問で、私が信じている説はこうです。糖尿病の治療が、アルツハイマーを生んでいる─
  • 三つは、すぐにでもやめたほうがいいと思います。 ①薬の我慢 ②食事の我慢 ③興味あることへの我慢
  • 前頭葉の働きが衰えると、日常生活では次のような変化が生じてきます。 たとえば、考えることが面倒になる、 感情をうまくコントロールできなくなる、喜怒哀楽が激しくなる、意欲が衰える、集中できなくなる、など
  • を取るということは、 経験知が上がる ということです。ちょっとやそっとの刺激では、感動できなくなる。目が肥える、舌が肥える、ということ
  • 心を満たすためにお金を使い、思い出を残す。これが 幸齢者の資産活用
  • 過度な運動は、体内で活性酸素をつくり過ぎ、体を酸化( 錆びた状態)させてしまう。80歳を超えていこうとする幸齢者には、ウォーキングくらいがちょうどいいでしょう。要はお散歩
  • 高齢者に多いうつ症状。 心と体を動かすことが予防に
  • 「生きがいは見つかったらラッキー」くらいに、気楽に考えるのがよい
  • 80 歳を過ぎた幸齢者の場合は、いつまでも続けられるとは限らないから生きがいに頼り過ぎるのも考えもの
  • 「幸せとは何か」の答えは人それぞれでしょうが、究極的な幸せは、やっぱり楽しむ能力なのだと私は思っています。  楽しんでこその「人生100年」です。
Amazon紹介ページ

 

error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ