食事がとれなくなったら最期

高齢の患者さんが食事が摂れなくなると
『どうして食事がとれないんですか?!』と
強く質問されるご家族がいらっしゃいます。
そんな時は、
『人間は最後は食事が摂れなくなり、お亡くなりになります』と説明します。
そんな当たり前の説明で
納得されるご家族もいらっしゃいますが、
どうしても、どうしても
感情的に納得できない御家族もいらっしゃいます。

“何とか点滴だけは続けてほしい”と希望されるご家族も・・
しかし、点滴は水分しか含まれていません。
低栄養によって浮腫がひどくなるだけです。
さらに血管がもろいため、何度も刺しなおす・・
患者さんに苦痛を与え続けることになります。
それでも、点滴の継続を望まれる方には
「あなたの自己満足のために、患者さんに苦痛を与え続けても良いですか?」と
改めて問うこともあります。

90歳を超えた患者さんが食事をとれなくなった際でも
明確に、胃瘻作成目的での病院受診を希望される家族もいらっしゃいます。
“どんな形でも生きていてほしい??”という感情のようです。
最近では、働かない子供が親の老齢年金を当てにして
“胃瘻”による延命を希望される方さえいるのです・・
胃瘻による無理な延命・・
片足が腐っても生きていた患者さんもいらっしゃいました。
生命体としては亡くなっているのに
無理やり栄養を与えつづける・・
こんな悲惨な状態になる事さえあるのです。
(不思議と胃瘻を希望した方は、介護には関わりません!)


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今回、日野原重明先生が
素晴らしい最期を
実践されました。
これからは終末期の説明で、
『日野原先生も、胃瘻をつくらずに自然にお亡くなりになりましたよ。』
と参考にしていただけそうです。
人間は、”食事がとれなくなったら最期”
多くの方が、
そんな当たり前のことを
当たり前に選択してほしいものです。

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