【お薦め本の紹介】わが投資術 市場は誰に微笑むか

【お薦め本の紹介】わが投資術 市場は誰に微笑むか

著者の清原達郎さんは、個人資産800億円超。長者番付1位となった伝説のサラリーマンです。咽頭がんで声帯を失い、引退を決めた心境での出版です。投資の話だけでないドラマティックで全く飽きることなく読めてしまいます。

  • ヘッジファンドを運用するには莫大なエネルギーと貪欲さが必要です。
  • 顧客への資金の返還が終了した時点でK1ファンドのパフォーマンスは93倍になっていました。
  • 日本株の運用において税引きベースで2~3%の配当利回りのポートフォリオを築くことはとても容易
  • リーマンショックの際、解約せずに残ってくれたお客さんがいたからこそ今の私がある
  • 間違っても損をするとは限らない 正しかったら儲かるとは限らない
  • あなた以外の人が全員正しく、あなた一人が大きな間違いを犯したとき、市場はあなたを罰しません。逆にその他の人が全員間違ってあなただけが正しかったときは大きく報います。 市場は、あなたの意見が少数意見である限りあなたの味方です。
  • 大勢と同じ考えやポジションを持っていると間違ったときに大損しやすく、少数派の考えやポジションであれば間違っても損失が少ない
  • 「自分の考えはみんなと違う」時に投資のアイデアになるのです。
  • とにかく個人投資家の方は節約をして株を買う元手をためることが何より大事です。
  • 「何か一つ役に立つ有料の情報源を選べ」と言われたら、私は迷わず東洋経済の「会社四季報」だと答えます。
  • 株式投資で大儲けするには暴落時に思いっきり買うのが手っ取り早い方法です
  • 株式投資は生活が切羽詰まった人間がやるべきことではない
  • 発音としてはパシッブなのですが、なぜか日本語ではパッシブになっています。
  • 私は自分の金融資産の約7割を自分の運用するファンドにつぎ込んできました。運用責任者にもそれなりの金銭的な痛みがないとアンフェア
  • 小型株の多くは基本割安に放置されていて、その中で成長株を見つけて投資できれば爆発的な破壊力になる
  • 見るべきは 会社が赤字になろうがなるまいが同じ値段で売れる資産がどれほどあるか ということです。それに会社が持っている現金を足して全負債を差っ引いた数字がキーなのです。それが ネットキャッシュ です。
  • ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%-負債 ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額 =(流動資産+投資有価証券×70%-負債)/時価総額  ここではネットキャッシュの定義として流動資産の価値を100%とカウントし、固定資産の価値を投資有価証券以外はゼロと置いています。
  • ネットキャッシュ比率が1なら、お金を借りて時価でその会社の株を全部買うと、借りたお金は会社にある現金や換金可能な流動資産を売って返済できます。つまり、ただで会社が買えるのです。
  • 最後に作ったリストを見ると、ネットキャッシュ比率1以上では大型株はゼロでした。中型株は11社、小型株は309社です。
  • 会社のホームページでかなりのことはわかります。社長の言葉も載っていますし、中期経営計画などを見ればある程度はやる気もわかります
  • テーマ型投資信託は最悪です
  • 歴史上の人物なんてどんなやつだったのか本当にわかるんですか? 会ったこともないのに。事実が歪曲されているかもしれないですしねえ。「会ったこともないやつを尊敬する」なんてずいぶんいい加減
  • 「パーティーが始まったら我々は帰ろう」
  • 突発性の暴落というのは相場がすぐに急反発するので「買い」のチャンスは一瞬です。
  • 人類がどんなに悲惨な目にあおうが、相場がそれを織り込んで暴落したら「買い」しかないのですよ。
  • 10年単位で見れば、何かとんでもないことが起きる可能性は覚悟しておかなければならないと思います。核戦争 2. 東海・関東大震災 3. COVID-19以上のパンデミックが起きる 4. 地球温暖化の加速、あるいは急速な寒冷化  この4つの破滅的なリスクは皆さんが考えているより確率が大きい
  • 人間には快適に暮らしていくだけの収入が必要です。しかし、それ以上の幸福感を得るためには「なんでもいいから他人の役に立っている」という実感が必要
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