ディズニーの魔法の会計by秦美佐子

我が家の3人娘を見ていると、“どうしてそんなにディズニーランドが好きなのか?”不思議です。何時間も並んで、高いお金を払うなど、私には理解できません。秦美佐子先生は、『ディズニーの魔法の会計』で会計士としてディズニーの強みを国語でなく、算数で説明されています。ディズニーランド嫌いの自分もとても楽しく読めたので、ご紹介します。

1)  ディズニーランドの強さのひみつは立地
①  広大な敷地 ②巨大なマーケット:50キロ圏内に3000万人 ③便利なアクセス:東京駅から電車で15分。この3点から考えると、USJもハウステンボスも立地で負けている
2)  ディズニーの来園者の7割は女性、そして、18歳以上の大人が全体の7割(40歳以上は2割)。やはり、女性は、お姫様願望が強い。ドレスを着て写真を撮ってから、ドレスを着たままディズニーランドを楽しんでいた我が家の三女も少し理解できました。
3) ディズニーランド全体の平均客単価=チケット4483円+商品販売3860円+飲食販売2259=10601円
4) ディズニーランドは、可愛い羊の皮を被った狼。お金を落としてもらうために、ありとあらゆる策略を張り巡らしている。つまり、“ここでしか会えない人気キャラ”と“充実したアトラクションやショー”
5) ディズニーランドの、9割(13000人)はバイト(自給は1000円からで、年収はおおよそ200万円)、1割の正社員(2000人)の平均給与は、800万円。ちなみに役員は11人で平均報酬は3600万円。夢の国では全員が仲良く平等でも、現実には弱肉強食の競争社会
6) すべては一匹のねずみから始まった。アニメにとどまらず、グッズ販売や遊園地にまで広げた。ひとつのコンテンツを多重利用することで価値を何倍にも増やせる、まさにシングルユース・マルチユースの典型
7) オリエンタルランドが、米ディズニーに支払う使用料は、229億円。全体の売上3413億円の6.7%。推測では、チケット収入の10%、商品販売収入の5%、飲食販売収入の3%程度?
8) ディズニーランドホテルの建築費は、440億円。20年かけて回収する計算。結構、地道であり、平均利用額の5万円は高いが計算された値段
9) オリエンタルランドは”お付き合い?“で株を所有している。東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、三井住友、みずほなど
10) オリエンタルランドの資金調達方法は銀行、株主、スポンサーの3本

本全体は、ディズニーランドを通して、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフローを順番に説明していました。会計が苦手な人でも、何となく理解できてしまいます。お勧めです。


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