昼間の眠気・日中の眠気
CPAP療法とは、Continuous Positive Airway
Pressure(持続陽圧呼吸療法)の略で、睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げて無呼吸を予防する治療法です。
SASは、睡眠中に気道が狭くなったり塞がったりすることで呼吸が止まる病気です。
呼吸が止まる回数が多いと、睡眠の質が低下し、日中の眠気や集中力低下、さらには高血圧や心臓病などの合併症を引き起こす可能性があります。CPAP療法では、空気を送り込むことで気道が塞がるのを防ぎ、正常な呼吸を維持することができます。
日中眠い・昼間の眠気の原因は?
日中の眠気の原因は、睡眠不足だけではありません。睡眠時間が十分でも、日中に強い眠気に襲われる場合は、注意が必要です。
睡眠不足
夜更かしや不規則な生活、ストレスなどが原因で睡眠不足になると、日中に眠気が生じやすくなります。質の高い睡眠を確保することが重要です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に呼吸が繰り返し止まることで、血液中の酸素濃度が低下し、睡眠の質が低下します。その結果、日中の強い眠気や倦怠感、集中力の低下などを引き起こします。いびきや起床時の頭痛なども睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴です。
その他の病気
ナルコレプシー、特発性過眠症、うつ病なども日中の眠気を引き起こす可能性があります。これらの病気は、脳内の神経伝達物質の異常や、精神的なストレスなどが原因で発症すると考えられています。
昼間・日中の眠気の対策・改善策
日中の眠気を改善するために、まずは生活習慣の見直しから始めましょう。
- 睡眠の質を上げる
- 毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整える
- 寝る前にカフェインを摂取するのを控え、リラックスできる環境を作る
- 適度な運動を習慣化し、心身の健康を保つ
- 寝具や寝室の環境を見直し、快適な睡眠空間を作る
- 睡眠前にスマホやパソコンの画面を見るのを避け、ブルーライトをカットする
- 生活習慣を見直す
- バランスの取れた食事を心がけ、栄養不足を解消する
- 昼休憩は必ず座って休み、体を休ませる
- 日中に軽い運動を取り入れ、血行を促進する
- 眠気を感じたら、15~20分程度の仮眠をとる
- 専門医に相談する
- 上記の方法を試しても改善が見られない場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
- 特に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、放置すると高血圧や心筋梗塞などのリスクを高める可能性があります。
- 当院では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療を行っております。お気軽にご相談ください。
昼間・日中の眠気を引き起こす病気
日中の眠気を引き起こす病気には、以下のようなものがあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に呼吸が止まる病気で、睡眠の質を著しく低下させます。 いびき、起床時の頭痛、日中の強い眠気、夜間の中途覚醒などが特徴です。 SASの代表的な治療法としては、CPAP療法があげられます。 適切な治療を受けることで、日中の眠気や倦怠感を改善し、生活の質を高めることができます。
ナルコレプシー
日中に強い眠気に襲われる病気で、突然眠ってしまう発作が起こることもあります。 ナルコレプシーは、脳内の神経伝達物質の異常が原因と考えられています。 治療法としては、薬物療法や生活指導などがあります。
特発性過眠症
ナルコレプシーに似た病気で、日中に強い眠気や疲労感が続きます。 原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な要因が関与していると考えられています。 治療法としては、薬物療法や生活指導などがあります。
うつ病
精神的なストレスから、睡眠障害や日中の眠気を引き起こすことがあります。 うつ病の治療には、薬物療法や精神療法などがあります。 うつ病の治療により、睡眠障害や日中の眠気も改善されることが期待できます。
日中の眠気を感じたら、まずは生活習慣の見直しを行い、それでも改善が見られない場合は、医療機関を受診しましょう。 当院では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)をはじめ、様々な睡眠障害の診断・治療を行っております。 お気軽にご相談ください。