口呼吸になる・口が渇く
口呼吸になっていると感じる、または口が渇きやすいという方はいませんか?
今回は、口呼吸になる原因や改善策、また睡眠時無呼吸症候群(SAS)との関わりについても詳しく解説していきます。
口呼吸になる・口が乾く原因
口呼吸になる原因は様々ですが、大きく分けて以下の3つが考えられます。
鼻呼吸がしにくい
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎、副鼻腔炎などで鼻が詰まっていると、鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸になりやすくなります。
また、鼻中隔湾曲症などの鼻の構造的な問題も、鼻呼吸の妨げとなり、口呼吸の原因となることがあります。
口周りの筋肉が弱い
口周りの筋肉、特に口輪筋や舌の筋肉が弱いと、口を閉じていることが難しくなり、口呼吸になりやすくなります。 舌の筋肉が弱いと、舌が口の中で正しい位置に収まらず、口が開いてしまうことがあります。
習慣的な口呼吸
幼い頃から口呼吸の癖がついてしまっている場合、無意識に口で呼吸をしてしまうことがあります。
また、集中している時や緊張している時など、特定の状況で口呼吸になってしまう人もいます。
これらの原因によって口呼吸になると、口の中が乾燥しやすくなります。
口呼吸では、常に口から空気が出入りするため、唾液が蒸発しやすく、口の渇きを感じやすくなるのです。
口呼吸になる・口が乾く改善策
口呼吸や口の渇きを改善するためには、以下の方法を試してみましょう。
鼻呼吸を意識する
日頃から鼻呼吸を意識することで、口呼吸の習慣を改善することができます。
鼻呼吸が難しい場合は、耳鼻咽喉科を受診し、鼻づまりを解消する治療を受けることも有効です。
口周りの筋肉を鍛える
口周りの筋肉を鍛えることで、口を閉じやすくなり、口呼吸の改善に繋がります。
舌の筋肉を鍛えるトレーニングや、口輪筋を鍛えるトレーニングなどがあります。
例えば、舌を上あごにつけたまま口を大きく開けたり、唇を強く閉じたりする運動が効果的です。
口テープを使用する
就寝時に口テープを使用することで、口呼吸を物理的に防ぐことができます。
口テープは、ドラッグストアなどで手軽に購入することができます。
加湿器を使用する
乾燥した環境では、口呼吸によって口の渇きが悪化しやすくなります。
加湿器を使用することで、室内の湿度を適切に保ち、口の乾燥を防ぎましょう。
水分をこまめに摂取する
口が渇いていると感じたら、こまめに水分を摂取しましょう。
水やお茶など、ノンカフェインの飲み物を飲むように心がけましょう。
口呼吸になる・口が乾くと睡眠時無呼吸症候群(SAS)

口呼吸は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクを高める可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる、または呼吸が浅くなる病気です。
口呼吸をしていると、舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、気道を塞いでしまうことがあります。
これが睡眠時無呼吸症候群の原因の一つとなります。
また、口呼吸によって口が渇くと、喉の粘膜が乾燥し、炎症を起こしやすくなります。
喉の炎症は、気道を狭くし、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める可能性があります。
口呼吸や口の渇きが気になる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考慮しましょう。
睡眠時無呼吸症候群については土岐内科クリニックまでお気軽にご相談ください。
