寝起きが悪い
「朝起きるのが辛い」「スッキリ目覚められない」と感じていませんか? 毎日だるい朝を迎えていると、日中のパフォーマンスにも影響が出てしまいます。今回は、寝起きの悪さの原因と対策、そして考えられる疾患について詳しく解説していきます。
寝起きが悪い原因
寝起きの悪さには、様々な原因が考えられます。

- 睡眠不足
- 睡眠時間が足りていないと、体は休息不足になり、目覚めが悪くなります。必要な睡眠時間は個人差がありますが、一般的には7〜8時間と言われています。
- 睡眠の質の低下
- 睡眠時間が十分でも、質の悪い睡眠では、寝起きが悪くなってしまいます。ストレスや不眠症、睡眠時無呼吸症候群などが原因で、睡眠が浅くなったり、途中で目が覚めてしまったりすることがあります。

- 体内時計の乱れ
- 不規則な生活習慣や夜更かし、時差ボケなどによって体内時計が乱れると、睡眠のリズムが崩れ、寝起きが悪くなります。
- 睡眠環境
- 室温や湿度、寝具、騒音、光など、睡眠環境が悪いと、質の高い睡眠をとることが難しく、寝起きに影響します。
- 生活習慣
- 寝る前のカフェイン摂取や食事、運動不足、アルコールの過剰摂取、喫煙なども、寝起きの悪さに繋がります。
- 精神的な問題
- ストレス、不安、うつ病などは、睡眠の質を低下させ、寝起きの悪さを引き起こす可能性があります。
快適な睡眠を得るためには、これらの原因を見直し、改善していくことが重要です。
寝起きが悪い対策
寝起きの悪さを改善するためには、以下の対策を試してみましょう。
- 規則正しい生活習慣
- 毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整えましょう。
- 質の高い睡眠
- 睡眠の質を高めるためには、寝る前にリラックスする時間を取り、カフェインやアルコールを控えるようにしましょう。
- 快適な睡眠環境
- 寝室の温度や湿度を適切に保ち、自分に合った寝具を選びましょう。
- 適度な運動
- 適度な運動は、睡眠の質を向上させる効果があります。ただし、寝る直前の激しい運動は避けましょう。
- 朝日を浴びる
- 朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、目覚めが良くなります。
- バランスの取れた食事
- バランスの取れた食事を心がけ、睡眠に必要な栄養素を摂取しましょう。
これらの対策を継続することで、徐々に寝起きの悪さが改善されていくはずです。
寝起きが悪い原因として考えられる疾患
寝起きの悪さが続く場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があります。
- 睡眠時無呼吸症候群 (SAS)
- 睡眠中に呼吸が止まる病気で、睡眠の質を著しく低下させます。そのため、日中の眠気や倦怠感、集中力低下などの症状が現れます。
- ナルコレプシー
- 強い眠気に襲われる病気で、日中の活動に大きな支障をきたします。ナルコレプシーは、突然眠ってしまう、感情が高ぶると力が入らなくなるなどの症状が見られる場合は、疑いがあります。
- うつ病
- 精神的なストレスが原因で、睡眠障害や寝起きの悪さを引き起こすことがあります。うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下、不眠などの症状が見られる場合は、疑いがあります。
- 甲状腺機能低下症
- 甲状腺ホルモンの分泌量が低下することで、代謝が落ち、倦怠感や眠気を引き起こします。甲状腺機能低下症は、寒がりや便秘、体重増加などの症状が見られる場合は、疑いがあります。
- その他の疾患
- その他にも、貧血や低血糖、慢性疲労症候群など、様々な疾患が寝起きの悪さを引き起こす可能性があります。
もし、寝起きの悪さに加えて、他の症状がある場合は、医療機関を受診し、適切な検査を受けるようにしましょう。
寝起きの悪い・目覚めの悪さと睡眠時無呼吸症候群
寝起きの悪さと強い関連性がある疾患として、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)
が挙げられます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が止まることで、睡眠が浅くなり、質の高い睡眠をとることができません。その結果、日中の眠気や倦怠感、集中力低下、頭痛、イライラなど、様々な症状が現れます。
SASの主な症状は以下の通りです。
- いびき
- 大きないびきをかいたり、呼吸が止まっていると言われる。
- 日中の眠気
- 昼間に強い眠気に襲われる。
- 起床時の頭痛
- 朝起きた時に頭痛がする。
- 集中力低下
- 集中力が続かない、ミスが増える。
- イライラ
- 些細なことでイライラする。
- 夜間頻尿
- 夜中に何度もトイレに起きる。
- 口の渇き
- 朝起きた時に口が渇いている。
これらの症状に心当たりがある方は、SASの可能性があります。早めに医療機関を受診し、検査を受けるようにしましょう。
とくに、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病がある方は、SASのリスクが高いと言われています。
もし、SASと診断された場合は、CPAP療法などの適切な治療を受けることで、症状を改善することができます。CPAP療法は、睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする治療法です。
寝起きの悪さを改善し、日中を快適に過ごすために、まずはご自身の睡眠を見直してみましょう。
「寝起きが悪い」「日中眠くて仕方がない」など、睡眠に関するお悩みは、土岐内科クリニックまでお気軽にご相談ください。