私は、漫画が大好きです。その中でも「黄昏流星群」は自分の中で一押しです。iPadに66巻すべてダウンロードして、いつでも読めるようにしています。そんな「黄昏流星群」の作者、弘兼憲史さんの書かれたエッセイです。やはり面白い漫画を描かれるゆえに、視点が良く、勉強になること満載です。ちなみに弘兼憲史さんの奥さまは、「同級生」「東京ラブストーリー」の作者の柴門ふみさんです。すごい夫婦です。
- 「ゴール」とは、いうまでもなく旅立ち、「死」にほかなりません。 誰もが逃れようのない死という終着点に向かって、日々待ったなしで歩みを続けている。
- 「起承転結」でいえば、「結」のストーリーを描くことが求められている
- いつ死ぬかわからないと自覚したうえで、今を大切に生きるしかありません。今、この瞬間を生きているという事実に感謝しつつ、1秒1秒を噛みしめ、人生を味わい尽くしたい
- 唯一僕が守り通してきたものがあるとすれば、「やりたいことはやったほうがいい」というスタンス
- 僕たちの世代は、すでに失敗に対する免疫ができています。今さら、小さい失敗を一つや二つしたところで、どうってことはありません
- 過ぎ去ってしまえば、失敗はむしろ長い人生に彩りを与えるちょっとしたアクセントのようなもの。たいがいは「ああ、そんなこともあったな」と笑い飛ばせるものばかり
- ただでさえ高齢者は嫌われやすい。まずは、そう自覚する。重要なのは普段から嫌われないように心がけることです。
- 「逆らわず、いつもニコニコ、従わず」こそが、高齢者にとっての最善の選択
- とにかく、「ダメな年寄りの振り見て我が振り直せ」です。どんなに年下の人が相手でも、敬語を使って話すくらいでちょうどいい
- 死ぬ間際に後悔するのだけは、まっぴらごめん。今際の際に「まあ、こんな人生でよかったんじゃないの」と思えるのが理想
- 夫は、妻が自分に対してどういう感情を持っているのかを冷静に想像する必要があります。そして、自分自身がストレスのもとになっているという事実を直視しなければなりません
- 旅行に行くとき「妻と行きたい」と回答した男性は約90%に上りましたが、女性は46%が「友人と行きたい」と回答している
- 料理をしていない男性は、今からでも料理を習得するべきです。自炊ができれば、節約と健康維持にも役立ちます
- 料理に不可欠なのは、食材からメニューを構想する企画力です。
- 僕が理想とするのは、それぞれが別々の家に住み、お互い自由に暮らす夫婦です。冠婚葬祭など、二人揃って参加する必要が生じたら一緒にでかける
- 一人暮らしをしていて部屋で亡くなった人=不幸というのは、単なる決めつけだと思うのです。本人が一人で死ぬことを寂しく感じていたかどうかは、わからないのですから。
- いざというときに発見してもらえる手はずさえ整えておけば、一人で死んで行けばいい。
- 友人は多くても5人もいればいい
- どんな分野であっても、「オタク」を自称するほどのめり込めるものがあれば、その人は幸せ
- ほとんどストレスがない状態が続くと、ホメオスタシスの働きが鈍化し、何かの拍子に大きなストレスを受けたときに立ち直れなくなってしまう恐れがあります。 ストレスと関わりのない生活は、かえって危険です。
- 最後に、団塊の世代の一人として、若い世代に何を伝え残すことができるのか。 僕が強く主張したいのは、「とにかく人のせいにするな」のひと言に集約される
- 高齢者にとって必要なのは、気に入らない出来事に対して「まあ、いいか」と軽く受け流す力です。誰かのせいではなく、「自分のせいじゃないか?」と問いかけてみる姿勢が大切