医療法人ブレイングループの外来診療では、脳神経内科を専門としているため、頭痛患者さんをたくさん診察しています。しかし、年中頭痛患者さんが来院されるかというとそうではありません。頭痛患者さんは、まるで皆で連絡を取り合っているように、決まった季節に外来を受診されます。来院される方も決まってきているので、まるで「頭痛友の会」が開かれているようです。
具体的には、春や秋といった季節の変わり目に頭痛の症状が悪化するようです。特に、寒暖の差が激しく、「朝方寒いかと思えば、昼間は暑いような気候」が頭痛を誘発するようです。やがて、季節が冬になってしっかり寒くなったり、夏になってしっかり暑くなると、「頭痛友の会」も終了です。
実は、このような気象や天気が変化によって発症したり症状が悪化したりする病気は「気象病」と呼ばれています。当院の頭痛以外にも、身体の痛み、めまい、喘息、狭心症、低血圧、うつ病などが知られています。気象病には、気圧、温度、湿度などの要素が変化することで発症します。特に気圧の影響が多いようで、気圧が低下する時や気圧が上昇するときのいずれでも発症しやすくなります。
気象痛は、気象の自律神経への影響で発症しますので、予防するには、規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動、湯船につかる入浴がお薦めです。