国鉄分割民営化に感謝

 私は、毎日トレッドミルで30分ウォーキングしながら日経新聞を読むことが日課です。日経新聞の中でも、平成27年10月を担当されたJR東海名誉会長葛西敬之さんの話は抜群に興味深かったです。幼いころ、家族旅行に出かけて国鉄職員の無愛想で心無い態度に、気分が台無しにされたことがありました。それが1987年4月1日に中曽根康弘内閣が実施した政治改革で、国鉄をJRとして6つの地域別の旅客鉄道会社と1つの貨物鉄道会社などに分割し民営化されたのです。それ以降、“JRのサービスが良くなったな?”程度に考えていましたが。陰にこれほどの苦労があったことに驚き、感銘しました。

 当時の国鉄は、組合、現場のモラル低下に巨額の赤字でした。改革前の国鉄は、昭和60年度の年間売上3兆3千億円に対して、赤字額2兆6千億円。政府助成金6千億円を注ぎ込んでも、焼け石に水。そのうえ改革案も問題の先送り。この状態でも、「黙ってじっとしていれば出世できるよ」と言われていたようです。組織とはとことん腐るようです。

その中で、瀕死の国鉄を救ったのが、葛西敬之(JR東海名誉会長)、井出正敬氏(JR西日本会長)、松田昌士氏(JR東日本会長)の3人組を中心とする少数の志ある人たちだったようです、もちろん、政治的に三塚博、瀬島龍三、中曽根総理さんらがバックアップされたあたりも、ワクワクしながら読みました。

 葛西さんの言葉、『国鉄の掟もあるでしょう。しかし、日本国家というものもあります。組織人であるという意味でいうと、最も基本的な組織というのは国家です。国家・国民が正しいと思っていることと、国鉄のなかにおける意見が違っている場合、一体どちらに従うかといえば、国家・国民としての立場を貫くのが組織人の原点であって、泥棒の集団にいるから泥棒の掟に従うのが組織人であるということにはならないと思います。』


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 感動しました。これから感謝しながらJRに乗りたいと思います。

                 

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