ジョープライス・・若冲になったアメリカ人

昨年の今頃(2016年4月22日(金)から5月24日(火))は
上野の東京都美術館で『生誕300年記念 若冲展』が
大賑わいを見せ、180分待ちになるほどでした。
幸い、自分は2日目の最終に出かけたため
待つことなく鑑賞することができました。

その時に、少し気になる名前が・・
“ジョー・D・プライス”です。
作品の一部が彼の所蔵です。
その上、”ザ・プライスコレクション”という画集まで売られている。
かなり気になったのですが、調べることもなく忘れていました。

しかし、平成29年3月1日から
日本経済新聞の私の履歴書では、ジョー・D・プライスさんが主役でした。
31日間毎日読んでいるうちに、すっかり彼のとりこになり、
あらためて『若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語』を購入
一気読みしてしまいました。
本の中から、紹介しますと
・ 江戸絵画の凄さを、とうの日本人は長らく忘却してきた。
  若冲ひとりとっても20年前には『ジャクチュウ』とよめるひとなど、殆どいなかった。
・ 買ってから5年もたってから、『葡萄図』の作者が若冲であることを理解したんです。
・ わずか1年の間に値段が倍になっていた。
  「いいと思ったものは、その場で買わなければいけません。これはレッスン料です」
・ なんで買ったんですか?の質問には、「美しいから」と答えたのです。
  画家の名前は全く知りませんでした。
・ 「日本人が江戸時代の絵画を顧みないうちに、これほどの作品が海外に流出してしまうんだぞ。」
・ 公的な美術館に絵を寄贈しようとしました。
  しかし、日本の美術館はどこも江戸時代の絵画に興味を持ってくれませんでした。
・ プライスコレクションは、日本語も日本文化も一切分からないエンジニアが収集したものです。
  しかし、その無知が幸いに転じました。落款も印章も読めなかったため、
  作品に対する純粋な愛情と称賛に従ってコレクションを築きました。


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江戸絵画も素晴らしいですが、
感性に従ってコレクションを築いたジョー・D・プライスさんは
すっかり若冲になったようです。
ということで、
さらに小学館の”ザ・プライスコレクション(¥75,600)”をも
衝動買いしてしまいました。
でも、買って良かった~と大満足です。

   若冲.jpg

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