経鼻胃経管栄養を入れた先生へ・・親にも同じ医療をしますか?

先日、同じ医師として残念な体験をしました。
知り合いの86歳の男性が脳出血で救急病院に入院
私自身もお見舞いに行ったところ、
高度右片麻痺、
高次脳機能障害として感覚性失語
何より、高齢のため合併症で亡くなる可能性も・・
経口摂取が回復する可能性は低いと予想されました。
しかし、入院2日目より、家族への相談もなく、
経鼻胃経管栄養が導入されました。

家族も本人も元気な時から
胃瘻だけは望んでいなかったのです。
しかしそんな、希望を聞くこともなく
経鼻胃経管栄養を導入。
一般の方には分かりにくいかもしれませんが、
胃瘻も経鼻胃経管栄養も基本は同じです。
以前は、経鼻胃経管栄養が多かったのですが、
介護施設で介護する場合
途中で管が抜けることによるリスク軽減のため、
胃瘻が主体となったのです。

もし、主治医が経鼻胃経管栄養を導入しなければ、
経口摂取が回復しない時点で、
自然経過で看取る選択が家族にはあったのです。
それなのに
急性期治療は終わったとのことで、
1か月経過すると、慢性期病院へ転院。
経鼻胃経管栄養を導入した患者さんが
どのような経過をたどるのか?
それを知った上の治療であったのか?
責任感が全く感じられません。


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


まだまだ若い先生でしたが、
あなたに聞きたい
今回の治療を、あなたの親にも行いますか??
これこそが、医療の原点です。
地域の基幹病院であるならば
上司は、若い医師の未熟な対応を是正することができなかったのか?
とてもとてもとても残念でした。

経鼻胃経管栄養.jpg

error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ