公的介護保険の認定審査会は、素人集団!

公的介護保険の認定審査会は、素人集団!

皆さんは、公的な介護保険制度による、介護認定審査会はとても優秀でレベルの高い人たちで構成されていると勘違いされています。しかし、実態は、「有識者」という名の素人が多いものです。本当に、専門である人は、認定審査会に参加する時間もとれないものです。もちろん、優秀な方もいらっしゃるとは思いますが少数です。そのため、公的と名が付きながら、介護度はとてもばらついています。詳細については以下の記事も参考になさってください。

今回は、私が開業する岐阜県土岐市のとても恥ずかしい、認定審査会のお話をご紹介します。これは、グループホームに入所されている患者さんの認定更新のお話です。入所されている方が、介護認定の更新を行ったところ、介護度②から要支援①へと下がってしまったのです。この方は、数年前から入所されており、症状は改善どころが進行しているほどです。同様に、別のグループホームでも介護度①から要支援①に変更になりました。つまり、グループホームに入居されている方2名が、要支援①になったのです。

ちなみに、グループホームとは、正式名称を「認知症対応型共同生活介護」といって、認知症があって自宅で生活が難しい患者さんが入居されています。そのため要支援2以上でしか入居が認められていません。つまり、要支援①が認定された入居さんは、退所を求められてしまうのです。家族としてもとても対応できませんし、何より、介護度が下がってしまったことに納得がいきません。早急に区分変更をお願いして、再度調査をお願いしています。

私は、この件について、厳重に抗議をさせていただきました。通常介護度は、訪問調査員により全国統一のコンピューターで介護度が判定されます。そこまでは、全国統一です。しかし、その後、コンピュータで認定された介護度を審査会のメンバーによる2次審査で上下に調整することができるのです。対象者が、グループホームに入居していることは、メンバーは知っています。しかし、要支援①になると退去しなければいけないことは知らなかったようです。「介護度を重くしろとは言いません。少なくとも審査会のメンバであれば、要支援①になるとグループホームは退所せざるえないことを周知してください」と、お願いしました。

ご紹介したように、公的介護保険の認定は相当いい加減です。これによって、民間保険の支払に該当するか否かのこともあります。もちろん、使えるサービスにも影響を受けます。あまりに、おかしい介護度が付いた場合は、区分変更を検討しましょう。区分変更については、以下の記事も参考になさってください。


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