著者の小林先生は、自律神経の専門家です。自律神経という軸を持って、いつも魅力的な本を書かれます。今回の本も、リセットという考え方を加えることで、日々の生活で自律神経を整える話が満載です。医師の立場でも、参考になり日常生活に取り込むことが多々ありました。
- 人の体は「流れに乗る」のは得意ですが、「流れを変える」のはあまり得意ではありません。 自律神経はまさにその代表格で、何かイヤな出来事があるとその瞬間から「悪い流れ」が始まり、そして続いてしまいます
- 心と体をよい状態に保つ上で、もっとも大事な意識が「リセット」 だといっても過言ではありません。 リセットの基本的な考え方は「悪い流れを断ち切り、いい流れに変える
- 今、私たちが意識すべきは「戻す」ではなく「新たに始める」。 「なんとなく変える」ではなく「思い切ってリセットする」
- 令和元年の日本人の平均寿命は「男性 81・41 歳」「女性 87・45 歳」。しかし、これが健康寿命になると「男性 72・68 歳」「女性 75・38 歳」。 平均寿命と健康寿命には約「9~ 12 歳」ほどの差がある
- あと一年で終わるなら、そこから何を始めるか。 そのために、今からどんな準備をするのか。 まさに今がリセットの瞬間
- どうやって気持ちを立て直すかではなく、「どうすると気持ちがリセットしやすい体の状態になるか」を知っておくとコンディション管理は圧倒的にしやすくなります。 気持ちではなく「体の状態」を整えろ
- 「お先にどうぞ」と相手に譲ることで自律神経が整う
- 自律神経を整える上で、私がいつもおすすめしている「片づけ」。身の回りが片づくと、それだけで体のコンディションは整ってきて、リセットにつながる
- 私にとって大学を辞める日は終わりではなく、次の何かに向かってスタートするとき
- 思い出の品を整理するのではなく、次の人生に必要なものを取捨選択し、準備する
- 心と体のコンディションを整えるコツは「余計なものがないこと」と「心地いいものに囲まれていること」
- 私は持ち物は徹底して機能で選ぶ
- 自律神経を整えるための「軸」とは、人間としての「強い、弱い」とは関係なく、自分なりに「決めている」ということ
- 大事なのは「自分らしい軸」を持つこと。「私はこうする」と決めてあれば、自分に対するモヤモヤは減少
- 常に安定し、最高のコンディションで楽しそうに生きているのは「自分が求められているフィールド」で生きている人
- 上手に孤独になる」という発想も大切だと考えています。もし「私には友だちがいない」といっている人がいても、心配する必要は全然ありません。 それで楽しく、コンディションよく生きられているなら「上手に孤独になれている」証拠
- 心の器」の大きな人になる必要はありません。大切なのは、 自分の「心の器」を理解し、その対処法を決めておく こと
- 自律神経にとって非常によくないのは「気になったまま放置していること
- 私は本書で「終わりを目指して生きるのではなく、スタートを目指して生きる」と何度となく語っていますが、言い換えればそれは「今を通過点として生きる」という意味
- ストレスとの向き合い方について、私はよく「紙に書き出すこと」をおすすめしています。ストレスが大きくなったり、長く続くのは頭の中でくよくよ考え続けているためです。ここでのキーワードは「モンスター化させない」