患者さんのためになるのはどっち?

2016-10-26

認知症の患者さんは、現在462万人
早期認知症の方を含めると1000万人を超えています。
そのため、認知症専門医だけでなく、
非専門医の方々にも最低限の認知症の
知識を持っていただく必要があります。
そのため、認知症専門医として、
全国の医師会等で
講演をさせていただいています。

しかし、先日、講演後に鋭い質問を受けました。
『非専門医の我々が、
付け焼刃的に学んで、
患者さんを診ることと
専門医が診ることと
どちらが患者さんのためになりますか?』
これは、鋭い質問です。
医師側の都合でなく、
あくまで患者さんのためになるのは?
熟慮の上、以下のように答えさせていただきました。
『餅は餅屋です。
診断技術。
治療薬の選択。
予想される症状・問題点
在宅介護の可否の判断。
社会資本の使い方からも
やはり専門医受診がお勧めです。』
質問された先生は、当院からも比較的近いので
『やはりこれからも先生に紹介します』とおっしゃられました。
非専門医の先生に、認知症を診てもらうという
会の目的からは、ずれてしまいますが、
これが事実だと思います。


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質問された先生は、
循環器の専門医・・
専門医と非専門医のレベル差は熟知されています。
餅は餅屋を辞書で引くと、
“何事においても、それぞれの専門家にまかせるのが一番良いということのたとえ。
また、上手とは言え素人では専門家にかなわないということのたとえ。”
これだけ、各分野の専門性が高まってくると
やむを得ないのかもしれません。

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