今話題の、原田ひ香さんによる「三千円の使いかた」をご紹介します。題名で、思わず購入してしまいました。小説としても引き込まれてしまいますが、随所に金融知識がちりばめられています。一読すれば、物語として楽しめて、すぐに使える知識まで得られてしまう、とてもお得な本です。
- 人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った
- 三千円くらいの少額のお金で買うもの、選ぶもの、三千円ですることが結局、人生を形作っていく
- 食費や電気代を見直したってたかが知れてるのよ。固定費をまず削って、節約するのが一番
- 家賃二万、スマホ八千円安くなったら、すぐに月に三万近く貯金
- 百円なら、ちょっとしたお茶代とかコンビニのスイーツとかで節約できるでしょ? 一ヶ月貯めたら三千円じゃない? それを月々、投資信託に入れてみる
- 毎月八万ずつ、それにボーナス時に二万ずつ貯めます。そうすると、あら不思議。一年に百万円が貯まっちゃう
- 会社は給料、仕事内容、人間関係、この三つのどれか一つでも良ければ続けられるけど、全部がダメなら精神が壊れるからやめた方がいい
- あの世に持って行けないから使いましょう、というのと、お金がどれだけあっても不安だから節約しなくちゃ、という相反した言葉が、同じ口から出てくるのが老人
- あの混乱時期に、家計簿をつけようとした主婦、つまり、それができるだけの教養と意思があった主婦が戦後日本の復興を支えたのではないか
- 家計簿っていうのは使ったお金を書くだけじゃなくて、予定を立てることが大切なんだ
- 長期投資なら、手数料の少ないインデックスファンドが一番だと思う。とにかく、手数料が少ないのを選んで、複利にするのが絶対
- 費用対効果。そんなこと言ってたら、絶対、子供なんて作れない。子供なんて、結婚なんて、理不尽なことばかりだもの。じゃあ、今のあなたの生き方なんて、どこに費用対効果がある?
- 費用対効果なんてない、ってことを受け入れてからの節約なのよ。
- 子供は親の介護を行う義務がありますが、それは経済的に余力のある範囲で行えばいいというのが法律の解釈です。本当に介護でお金に困ったら、親世帯を分離して、親世帯が生活保護を受けることもできる
- あの人のせいで、私は我慢している、というような状態はやめるべきです。それはお互いを不幸に追い込むことになります
- お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない