矢部太郎さんによって「ボケ日和」がマンガ化されます

矢部太郎さんによって「ボケ日和」がマンガ化されます

2021年4月に発売、7万部の販売実績をもつ拙書『ボケ日和』が、2023年2月8日、矢部太郎さんによって、『マンガ ぼけ日和』として上梓されます。私は、今回は原案として参加です。『大家さんと僕』『ぼくのお父さん』など話題作を生み出してきた矢部太郎さんが、認知症患者とその家族の日常を描いてくれたのです。面白くて、ほっこりして、感動して、涙して、認知症の知識も得ることができます。本当に本当に本当に、お薦めです。

1.矢部さん初の全編書下ろし

矢部さんの言葉がとても素敵なので、御紹介します。

はじめて、全編描き下ろしでマンガの単行本を描きました。
認知症の専門医である長谷川嘉哉先生のご著書『ボケ日和』の装画を描いたご縁から原案とさせてもらいマンガ化しました。
長谷川先生の本はあたたかくユーモアを交えて、「老い」を、「老化」を、その一環である「認知症」を、そして誰にでも訪れる「死」をあたりまえのことだと教えてくれて、安心を与えてくれます。この本の装画を引き受けることを勧めてくれたのは僕の母でした。
母は長年、介護の仕事に従事していました。でも子供の頃から、僕は母の仕事について詳しく聞いたり、学んだりすることはありませんでした。どこか目を背けてしまっていたのだろうと思います。今、母は高齢になり介護される側、僕は介護する側の年齢になろうとしています。
この漫画を描くことで僕自身が、介護や認知症についてもっと考えたい、学びたい、知りたい。それがこの本を描いた一番の動機だったのかもしれません。
このマンガを読んだ皆さんの未来への不安が、あたたかな日差しのような安心に変われば。そんな一冊になっていたら幸いです。

2.コミック化の経緯・・7万部では足りない!

『ボケ日和』は、矢部さんの装画のおかげもあり順調に7万部売れました。しかし、認知症の患者さんは早期の方も含めると1000万人を超えます。本当に正しい認知症の情報を伝えるには、とても7万部では足りないのです。

そこで、私自身が矢部さんに手紙を書き、文章より多くの方に理解してもらえるマンガ化をお願いしたのです。幸い、矢部さんからは快諾を得、今回の『マンガ ぼけ日和』の出版につながったのです。

3.矢部さんの真摯な取材態度

矢部さんは、単に自分の本をマンガ化したわけではありません。わざわざ、岐阜県土岐市の私の診療所まで訪ねてくれました。外来では黙って横から観察されていました。グループホームやデイサービスでは積極的に利用者さんと交流をしてくれました。そして、認知症の家族との会でも、積極的に質問をされていました。

そのおかげで、原案である自分が読んでも、感動で目頭が熱くなるような素晴らしい本が出来上がりました。

4.さらに映画・ドラマ化へ

矢部さんの『マンガ ぼけ日和』では認知症の症状の進行具合を四季(春・夏・秋・冬)に分けて、それぞれの時期に認知症患者さんにどんな変化が起こり、介護者さんはどう対応したら良いのかがわかる構成になっています。笑って、泣けて、不安がやわらぐ本です。きっと、かなりのベストセラーになると思います。しかし、それでもまだまだ足りません。


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この本は、映画やドラマにも十分耐えうる内容です。本から、マンガになって、映画・ドラマ化することでより多くの方に正しい情報を届けたいのです。

5.まとめ

  • 拙書『ボケ日和』が、2023年2月8日矢部太郎さんによって、『マンガ ぼけ日和』としてマンガ化されます。
  • 認知症の情報をより多くの方に理解してもらうために、矢部さんがマンガ化してくれたのです。
  • 今後は、マンガ化にとどまらず映画・ドラマ化も期待しています。
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